ニュースキンジャパン トップインタビュー 小林和則社長 

下期にIoT美顔器投入、第二弾は来年「ニュースキンの未来を開くための製品」

 前回(8月4日号8面)に続いて、ニュースキンジャパン(東京都港区)の小林和則社長に前期の状況や今期の計画を聞いた。(インタビューは6月21日実施)
▲ニュースキンジャパン
小林 和則 社長



昨年発売の美顔器「開拓の余地ある」

  ―――21年12月期の販売状況がどうだったか伺いたい。昨年3月、美顔器の「ageLOC ブースト(以下ブースト)」を発売した。売れ行きは。
 「製品としてのポテンシャルからすると、『思ったほど出なかった』という感想が正直なところ。『ブースト』のような美容機器系はそれなりの値段がする (※1)。実際に体験をしてみて、納得して買うタイプの製品。その点を考えると、コロナ禍という状況は環境的に難しい部分はあったと思う。 ただ、別の言い方をすれば、まだ開拓の余地が大いにあるということ。コロナ禍の制約が小さくなり、もっと対面の活動がしやすくなるに従い、 製品の魅力でさらに売れていくはず」

  ―――昨年は他の美容機器の刷新やスキンケアラインの立ち上げも行った。それらの売れ行きは。
 「どの製品もそれなりに出ている。顧客のベースがしっかりしていることが、数字に表れていると思う」

 
「BR」半数が早期昇格「評価は時間をかけて」

―――昨年のビジネス促進政策について。通年企画として、「ブランドレプリゼンタティブ(以下BR)」への早期昇格を支援する 「4シェアリングブロックLOI(※2)」を実施した。
 「4年前に導入した『(新ボーナスプランの)ベロシティ』は、名称にスピードという意味を含み、 プランの中身もビジネス活動のスピードアップを目的の一つとしている。そこに合う形で『(「BR」タイトルへの昇格を申請する)LOI』へのトラックを敷いた。 条件を満たせば1カ月で『BR』に昇格できるチャンスが得られる。結果、確かにビジネスのスピードは上がり、 『4シェアリングブロックLOI』を使って昇格する会員が、だいたい半分くらいを占めた。今年も?月まで実施している」

  ―――狙い通りの成果と言える?
 「評価は時間をかけて行う必要がある。例えば、昇格した人がその後、どのような活動を行っているか。早く昇格したということは、 『BR』になるまでの準備期間が短かったことも意味する。今後のデータをしっかりと分析していく。それに、『4シェアリングブロックLOI』 は日本単独の政策ではなくグローバルのプログラムなので、評価もグローバルで行うことになる」

 
ワンストップのデジタル学習ツール

―――他の新しい政策で、奏功しているものはあるか。
 「非常に好評なのは、人気のスキンケア3製品とデジタルクーポン500円分を専用ボックスにまとめた『Hello! セット』。 同社の製品が初めてという方などのために企画し、発売初月(=今年3月)は予想を上回る数字が出た。

(続きは2022年8月11日号参照)