日本シャクリー トップインタビュー

ドアオープナー製品の第二弾、9月発表

主力製品、大型刷新後の売上3%増


▲日本シャクリー
髙杉茂男社長    

 前回(6月2日号3面)に続き、日本シャクリー(東京都新宿区)の髙杉茂男社長に聞いた。
(インタビュー実施日は5月16日実施)
コロナ禍で新規減従来手法、難しく
  ―――22年3月期売上の微減は、新規開拓が想定通りに進まなかったことが大きいという。同期の登録状況を伺いたい。
 「ディストリビューター(=ビジネス会員)の登録に関しては、概ね悪くはなかった。アクティブの人数や注文の状況も、 前年(=21年3月期)の実績に対して横ばいだった。問題はメンバー(=愛用会員)。前年に続いて新規が減り、 それにともなって(メンバーからの)売上が減少した」

  ―――メンバーの新規が減った理由は。
 「まずコロナ禍。セミナー会場で製品の説明を聞いてもらい、登録していただくという従来のやり方が引き続き難しかった。 そのような状況のため、ディストリビューターのモチベーションもあがりにくい。ほぼ初対面の人を相手にオンライン上でリクルーティングを完結するやり方も、 まだ成功事例としては少なかった。
 また、会社によるディストリビューターのスキルアップ政策や使いやすいツールの開発が遅れた。 今年4月から新たな取り組みを始めているが(前回インタビュー参照)、前期には間に合わなかった」

 
コンビニ、スーパーより「安くない」
―――新規の紹介実績に基づき特別ボーナスを支払う「シェア・イットボーナス(SI)」キャンペーンの効果は。
 「一昨年から続けてきた関係で、次第に取得者の顔ぶれが固定化し、以前ほどの効果が見られなくなった。それで『SI』は3月末で終了し、 そのための投資をサクセストリップの拡充に当てた」

  ―――他の理由はあるか。
 「製品の価格帯が登録のハードルを高めていると思う。当社のユーザーの大半は、MLMの会員というよりイチ消費者として製品を購入している。 そのため、類似品と比較する場合、他のMLMの製品ではなくコンビニやスーパーに並んでいるリテール品と比べる傾向が強い。
 『(主力製品の)インスタントプロテイン』の小売価格は1パック(=1`c)あたり約8000円。会員価格でも約5700円で、 リテール品と比較すれば決して安くはない。特に、当社のメインターゲットである子育て世代の女性にとっては高価格帯の印象が強い」

 
「誰にもできること誰よりもたくさん」
―――対応策は。
 「手にしてもらいやすい新しい形態の『インスタントプロテイン』を開発した。9月のナショナルカンファレンスで正式に発表する」

  ―――どのような製品か。

(続きは2021年6月9日号参照)