コロナ禍とDS市場 回復の道のり、依然険しく
4年目に入った新型コロナウイルス問題。昨年12月後半より、過去3年間の波を上回る〝第8波〟に見舞われる中、
ダイレクトセリング業界においてもコロナ禍のもたらす影響は依然、無視できるレベルにない状況が続いている。業界の影響を聞いた本紙アンケート
(1月5日号4~5面詳報)でも、昨年7~12月の下半期の売上高に対してコロナ禍がマイナスの影響を与えたとした回答は45%に達した。
今年1年間の売上の見通しは47%が昨年を上回ると予想しており、一定の回復が期待されるものの、
コロナ禍以前の水準まで戻すにはまだ時間がかかりそうだ。
アンケートを集計した結果、下期の売上が前年同期を上回る見通しと回答した企業は全体の26%。これに対して減る見通しは45%に達し、 その大半の企業はコロナ禍でマイナスの影響を受けたと回答していた。このため、昨年の後半も引き続き、 コロナ禍が業界にネガティブなインパクトをもたらしたと推測される。
ただ、上期の売上を対象とした同様の本紙アンケートでは、減収の回答が56%を占め、増収は16%に過ぎなかった。減収の割合を縮小させ、 増収見通しを増やしたことを踏まえると、上期に比べて下期では明るい兆しが浮上しつつあるようにも窺える。
また、23年の通年売上の見通しについては、少し増える見通しとした回答が38%を占め、大きく増える見通しとした9%と合わせ、計47%が増収を予想。 ほとんど変わらない見通しとした29%を含めると、回答社全体の4分の3は昨年並み以上の売上を見込んでおり、回復への期待が察せられる。
一方、回復の目安と言える、コロナ禍以前の水準まで戻せるかどうかについては、予断を許さない。 昨年下期の売上について、コロナ禍直前の同期(19年7~12月)と比較した見通しを聞いた設問では、 回答社の半数近い47%が直前の水準を下回る見込みを回答。コロナ禍前を上回る見通しとした回答も32%に達したが、 大きな流れとしては頭を押さえつけられるような状況が続いていると窺える。
記述式で聞いたマイナスの影響の中身には、対面営業や集客への制約に関するものが目立ち、 感染者数の減少で一時的に活動がしやすくなり新規獲得等が上向いても、 さらに大型の感染の波が起こってブレーキをかけられる――といった悩みが寄せられた。また、1~2年目と異なり、3年目の昨年は歴史的な物価高と円安、 これらにともなう消費マインドの冷え込みというダメージももたらされた。どれもマーケットの自主的な取り組みでは限界がある課題であり、 政府による根本的な対策が求められる。
アンケートを集計した結果、下期の売上が前年同期を上回る見通しと回答した企業は全体の26%。これに対して減る見通しは45%に達し、 その大半の企業はコロナ禍でマイナスの影響を受けたと回答していた。このため、昨年の後半も引き続き、 コロナ禍が業界にネガティブなインパクトをもたらしたと推測される。
ただ、上期の売上を対象とした同様の本紙アンケートでは、減収の回答が56%を占め、増収は16%に過ぎなかった。減収の割合を縮小させ、 増収見通しを増やしたことを踏まえると、上期に比べて下期では明るい兆しが浮上しつつあるようにも窺える。
また、23年の通年売上の見通しについては、少し増える見通しとした回答が38%を占め、大きく増える見通しとした9%と合わせ、計47%が増収を予想。 ほとんど変わらない見通しとした29%を含めると、回答社全体の4分の3は昨年並み以上の売上を見込んでおり、回復への期待が察せられる。
一方、回復の目安と言える、コロナ禍以前の水準まで戻せるかどうかについては、予断を許さない。 昨年下期の売上について、コロナ禍直前の同期(19年7~12月)と比較した見通しを聞いた設問では、 回答社の半数近い47%が直前の水準を下回る見込みを回答。コロナ禍前を上回る見通しとした回答も32%に達したが、 大きな流れとしては頭を押さえつけられるような状況が続いていると窺える。
記述式で聞いたマイナスの影響の中身には、対面営業や集客への制約に関するものが目立ち、 感染者数の減少で一時的に活動がしやすくなり新規獲得等が上向いても、 さらに大型の感染の波が起こってブレーキをかけられる――といった悩みが寄せられた。また、1~2年目と異なり、3年目の昨年は歴史的な物価高と円安、 これらにともなう消費マインドの冷え込みというダメージももたらされた。どれもマーケットの自主的な取り組みでは限界がある課題であり、 政府による根本的な対策が求められる。