アムウェイ、「再興」へのビジョンは
自主規制強化から2年、PIO相談件数ほぼ半分
同意「カード」定着、「コミュニティ」作りシフト

24年相談数、47%減
一つが、フィールドから問題行為を排除するための是正策。6カ月の取引等停止期間の終了に合わせて、自主規制の大幅な強化に踏み切った。
その後、自主規制は成果を上げてきたのか。これを推し測るKPIの一つが相談件数と言える(グラフ参照)。
国民生活センターが運用するPIO―NETに登録された、同社関連の消費生活相談情報の件数は、24年1月〜12月の1年間で192件(「苦情」「問い合わせ」「要望」の合計、情報公開制度を利用した訪販ニュースの調べ、25年1月時点)。
これに対して、22年10月の処分直前までの1年間(21年10月〜22年9月)は360件だったため、比較すると約47%の減少となっている。過去20年の件数は13年の867件がピーク。当時と比較した場合、2割強まで減らしたことになる。
処分の理由となった違反は勧誘目的等不明示、公衆の出入りしない場所での勧誘、迷惑勧誘、概要書面不交付の4つ。いずれもリクルートの過程において認定された。このため、強化した自主規制は、ABO(アムウェイ・ビジネス・オーナー、所謂ビジネス会員)が見込み客に説明を行う前の段階に始まり、ABO登録を最終的に完了するまでのプロセスを中心に複数の“関門”を追加した。
同意取得、会社が共有
「カード」の最大の目的は、処分の一因となった勧誘目的等不明示の未然排除。見込み客である相手から、製品やMLMビジネスなどの説明を受けることについて、事前に同意を取得する。
まず、ABOが同社WEBサイトのマイアカウントにアクセスして、そのABOに紐づいた「カード」のリンクを作成し、SNSやメールを通じて相手に送信。リンク先のWEBフォームで、説明を受けることや説明事項に関する同意欄へのチェックと、自身の氏名の入力を行ってもらう。