海外MLM短信 24年の世界DS市場
2・3%減の1676億ドル
成長率トップはマレーシア
WFDSA(訪問販売協会世界連盟、米ワシントンDC、ロジャー・バーネット会長)が9月3日までにまとめた2023年の世界のダイレクトセリング市場規模(小売ベース、付加価値税含まず)は、米国や韓国、日本の縮小を背景に、米ドルベースの前年比が2・3%減の1676億9400万ドル(約23兆7161億円、米ドルレートはIMFの23年の年間平均)となった。2連続のマイナス成長。上位20カ国の世界シェア率は91%。上位10カ国の過去4年の成長率はマレーシアがトップだった。
上位20カ国の売上(表参照)は1位の米国(約366億ドル)が9・5%減。コロナ禍に見舞われた20〜21年は過去最高売上を更新したが、一転して2年連続のマイナス成長に転落した。金額ベースは約38・6億ドルの減少で、世界市場規模の減少額(約51億9700万ドル)の74%を占めた。
2位のドイツ(約197億ドル)は7・0%増。順位を前年の3位から上げた。前年に2位だった韓国(約162億ドル)の前年比は10・8%減で3位に下げた。
4位の中国(約150億ドル)は増減なし。22年までは4年連続のマイナス成長だったが、歯止めをかけた。ただし、売上額はWFDSAの推計値となる。
(続きは2024年10月17日号参照)