トップインタビュー DAIYAMONDLIFE 近藤 秀仁 社長

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▲近藤 秀仁 社長

機能性表示の届け出、新規増加に弾み
理に適ったビジネス手順、会社が教育


    DAIYAMONDLIFE(ダイヤモンドライフ、本社・福岡県糟屋郡、近藤秀仁社長)が成長路線を維持している。24年5月期の売上は前期比で25%増の40億円。新規登録人数と購入継続人数を伸ばし、主力サプリメントにおける機能性表示の届け出で弾みがついた。業界の未経験者に、法律を遵守しつつ効果的なビジネスの手順を取得してもらう仕組みが好循環を生んでいるという。近藤社長に話を聞いた。
(インタビューはオンラインで9月10日実施)

8月新規は17百人 継続数6万人目


――24年5月期の実績について伺いたい。売上が40億円、前期比は24%増だった。
「売上はさほど重視していない。もっとも重視しているのは新規と(製品購入を)継続している数。ただ、売上に関しては、コンプライアンスの観点から1人が購入できる製品の数を制限しており、これを年々少なくしている。それでも増収となったことの意義を感じている」

――利益は。
「営業利益率でほぼ変わってない。当社はもともと吐き出し≠ェ大きい。増収で増えた分の利益の一部はプロモーション等で会員に還元した」

――新規登録数と継続人数は。
「前期は月平均で1000人前後だったが、そこから増えた。特に、今年に入ってから右肩上がりにある。前月(=8月)の新規は約1700人。現在の継続人数は5万人を少し切るくらい。どちらも、ポジションではなく人数を基準としている。今期(=25年5月期)中に継続人数で6万人に達したい」

――新規が伸びている要因は。
「前月で言うと、(主力健康食品の)『DAIYAMOND11(ダイヤモンドイレブン)』に機能性表示をつけて販売を開始した(※1)。それで弾みがついたと思う。『DAIYAMOND11』の在庫切れを起こしたことはなかったが、注文数が増えて、数日お待ちいただくことがあった」

「素人も説明しやすいモデル必要」

――機能性表示に会員の反応は。
 「製品に対する信頼感がさらに高まったと思う。リクルートにどれくらいの影響を及ぼしているかは、データが足りず何とも言えない。ただ、フィールドを回っている私の肌感覚で言うと、製品を伝える熱量がアップしていると感じる」

――他の既存製品も機能性表示を届け出るという。
 「どんどん進めていく。今後出る新製品もすべて機能性表示をつける」

――機能性表示制度を活用する目的は。
 「一番の理由はコンプライアンス。製品の信頼、お勧めする際の熱量は重要だが、それ以上に薬機法や特商法への配慮が求められる。業界でよく見られる、素材や成分の蘊蓄を強調するトークは、ともすれば危うい。 MLMに関わったことのない素人の方でも説明がしやすくて、法律に触れないモデルを作る必要がある。機能性表示を取って『こういう製品です』とはっきり言えたほうがよいと考えた」
――新製品の計画は。
 「来月(=10月)に複数の品を予定している。一つはヘアケアラ値上げ「一切ない」プレゼンター100人イン。当社ではまだ取り扱いがなかった」

――ここ2〜3年、業界で値上げが相次いでいる。価格改定は。

(続きは2024年10月17日号参照)