総売上８.４％減、５兆㌆切る ビジネス会員が７年連続減

　 韓国ＦＴＣが７月３０日までにまとめた２０２３年の韓国の多段階販売（ＭＬＭ、連鎖販売取引）市場は、総売上が前年比で８.４％減の約４兆９６０６億４６１３万ウォン（付加価値税含む、約５３３６億円）だった。総売上の減少は、コロナ禍の影響を強く受けた２０年（約４兆９８５０億ウォン）以来、３年ぶり。 １４年以降の過去１０年間で２番目に低い額となった（最低額は１４年の４兆４９７２億ウォン）。前年の２２年は過去最高の約５兆４１６６億ウォンに達したが、一転して市場規模を縮小させた。
　調査対象企業数は今年４月時点で営業実態のあった１１２社で、社数は前年から１社増。過去５年は１８～１９年の各１３０社をピークに減少が続く。２３年は１１社が新規に事業登録した一方、１０が登録解除等で廃業した（期間は２３年５月～２４年４月）。
　売上上位２０社（表参照）の総売上に占める構成比は８７.７％で、前年比は変わらず。２０社の合計売上の前年比は８.４％減で、総売上の減少率と同じだった。
　登録販売員の総数は７２０万５７３２人で、前年比は２.１％増。６年ぶりに増加させた。過去１０年で最多だった１８年（約９０３万人）に対しては約１８３万人のマイナス。なおＦＴＣは、複数の会社に重複登録するケースを踏まえ、実際の人数は総数より少ないとしている。

（続きは２０２４年８月２２日号参照)