ポーラ・オルビスHD第2四半期 主力の委託販売、苦戦続く

「POLA」売上が7.6%減に店舗減でブランド発信力低下か


   ポーラ・オルビスホールディングス(本社・東京都中央区、横手喜一社長)の2024年12月期第2四半期は、連結ベース売上高が前年同期比2・3%減の838億3600万円となった。
 損益面は、売上原価率が同0.3ポイント上昇の17.9%、販管費率が同1.5ポイント上昇の73.3%となった結果、営業利益は同18.4%減の73億1600万円、経常利益が同2.4%減の111億2100万円、当期利益が同1.3%増の75億円と、営業利益の大幅減が目立つかたちとなった。
 事業別の実績をみると、ビューティケア事業売上高は同2.6%減の813億2200万円、営業利益は同9.5%減の78億9000万円となった。このうち、ポーラブランドでは、売上高が同7.6%減の459億6600万円、営業利益は同25.2%減の52億4500万円と、引き続いて苦戦を強いられている。コロナ禍前の2019年12月期実績では、売上高が687億8800万円、営業利益が141億3800万円。今第2四半期と比較すると、売上高が約50%減、営業利益が約63%減。コロナ禍1年目の2020年12月期第2四半期と比較しても、売上高はマイナスの状況であり、コロナ禍の打撃が今もなお尾を引いていることがうかがえる。
 この背景には、主力の委託販売チャネルの営業力低下が大きく影響している。同チャネルでは、「ポーラ ザ ビューティー(=PB)」をはじめとするショップ数の減少が続いている。2019年12月期第2四半期では、ショップ数が4065店舗だが、今四半期では2598店舗と、1467店舗の減少。今第1四半期と比較しても約50店舗減少している。

(続きは2024年8月15日号参照)