フリーランス新法、業界の方針・対応は フリーランス新法の認知度

新法の中身、「知っている」は67% フリーランスとの取引、6割「ある」


 現在、本業もしくは副業でフリーランスとして働く人口は、内閣官房の試算で462万人(20年時点)。 総務省の就業構造基本調査では約257万人(22年時点)に達する。フレキシブルな働き方が可能とされる一方、 仕事を委託・発注する側より弱い交渉力や情報収集力、一方的な報酬の減額といった不当行為の問題が指摘されてきた。
 このため、副業や兼業を推進する政府に歩調を合わせ、関係省庁がフリーランス保護の検討をスタート。 まず、20年に政府の成長戦略計画に保護ルールの整備が盛り込まれ、21年にガイドラインを策定。並行して法制度化が進められ、昨年4月にフリーランス新法が国会で成立した。施行は今年11月が予定されている。  そこでアンケートでは、ダイレクトセリング(DS)各社におけるフリーランス新法の認知度を調査。 新法の中身を知っているかどうか聞いた結果、もっとも多かったのは「ある程度知っている」(23社)で有効回答の62%を占めた(グラフA参照)。 これに「詳しく知っている」(2社)を加えると、計67%にある程度以上の認知がみられた。

(続きは2024年8月1日号参照)