日本トリムが消費者アンケート

PFOSとP F O A認知度は約3割、
うち34%は対策無し浄水器の自主基準、クリアなら除去可能


   整水器製造・販売の日本トリム(本社・大阪市北区、田原周夫社長)は6月3日、体内への高い蓄積性や毒性の高さが問題視されているPFAS(PFOSおよびPFOA)の消費者認知度調査を行ったとして、その結果を発表した。これによれば回答者の3割がPFASの存在を知っていたが、その3割以上は「対策方法がわからない」と回答。調査結果や、PFASは主に水(水道水)と食品を介して人体に侵入することを踏まえ、PFOSとPFOAを除去する浄水器の自主基準を念頭に置いた製品の利用を推奨している。
 PFASは炭素、フッ素などの元素が結合した有機フッ素化合物の総称。1万種以上があるとされ、このうちPFOSとPFOAが、耐熱性や耐薬品性に優れた界面活性剤としての機能をもつことからよく知られる。
 これらの物質はメッキやフッ素樹脂、食品の包装や撥水剤などの形により日常で使用されている一方、その蓄積性、毒性も指摘されている。人体への有毒性以外にも、難分解性や長距離移動性などによって環境へも悪影響を及ぼす恐れがある。このため、欧米ではPFOSとPFOAの使用の自主規制が始まっているという。

(続きは2024年6月27日号参照)