ポーラ・及川社長「OMO戦略は堅調に推移
=新サロン戦略と世代の課題は=
ベテラン販売員は苦労≠
▲及川 美紀社長
PPPの推進若年層へ訴求
「OMO戦略については、堅調に進んでいます」。ポーラ(本社・東京都品川区)の及川美紀社長は、6月13日に東京・ 信濃町の明治記念館で開催された日本訪問販売協会第?回通常総会後の懇親会の場において、本紙取材に対してこう答えた。
ポーラでは、2023年4月にスタートしたサービスプログラム「ポーラ プレミアム パス」(=PPP)において、 それまで販売チャネルごとに保有していた顧客IDを共通化し、シームレスでブランドを訴求する施策を継続している。PPPは、場所やチャネルを問わず、 購入履歴や肌分析結果を確認することができるシステムによって、顧客の特性に合わせた柔軟なサービスを提供しているという。スタートから1年以上が経過した現在、 EC経由のユーザーがサロンに来店し、肌分析やエステサービスを受けるケースも増えており、導入の成果がみられるという。また、 同社は今年発表した新サロン戦略においても、オンラインとオフラインをつなぐ位置づけと示しており、PPPを中心に、 さまざまなアプローチ「POLAブランドを回遊できる」仕組みを構築していく方針を明示している。
▲新「APEX」の肌分析画面
及川社長は、懇親会冒頭の挨拶において、「オンラインとオフラインの融合」について言及しており、本紙取材に対しても「(OMOは)不可欠」と述べた。 ポーラでは、ブランド力の強化を目的に、サロン展開においては、リアル・デジタル施策を基軸とした新たなスタイルのOMOサロン網の構築準備を進めており、 2024年のうちに1店舗目を出店する予定で、高付加価値ブランドとしてのポーラを30〜40代など美容に関心が高い層へアピールする狙い。
(続きは2024年6月27日号参照)