日本トリム 3月期


職域14%増、セミナー数がコロナ前水準に
営業員の増員も、卸・OEMは5割増


 日本トリム(本社・大阪市北区、田原周夫社長)の24年3月期連結は、整水器および浄水カートリッジを販売する「ウォーターヘルスケア」事業の売上高が前期比で13.5%増の177億7700万円、セグメント(営業)利益が26.2%増の26億88万円となった。主力である整水器の職域販売や卸・OEMの好調がけん引した。同期の整水器売上は12.9%増の90億2000万円、浄水カートリッジ売上は5・8%増の53億4800万円を計上。海外のボトルドウォーター販売や再生医療事業などを含む総売上は13.7%増の204億1400万円で、過去最高を記録した。
 各直販部門の売上(グラフ参照)は、職域販売の「DS事業部」が14.7%増の45億4300万円、取付・紹介販売の「HS事業部」が0.5%減の15億1800万円、店頭催事販売の「SS事業部」が0.4%増の5億2200万円。
 昨年春のコロナ明け等にともない営業活動が正常化したことで 職域販売のセミナー(デモ)開催数がコロナ禍前の水準に回復。美容・スポーツ関連の販路開拓が順調に進んだという。前期末の整水器の値上げも寄与した。
 同期のセミナー開催総数は、約1000回だった前期に比べて「20%弱の増加」(田原社長)。増員を進める営業員は、人材紹介会社との連携を通じて「(同社の)要求に叶う新規採用が進(んだ)」(発表より)という。  「HS事業部」は、ユーザー向けイベントの再開を受けて、ユーザーからの新規紹介に注力した。「SS事業部」の展示会開催数、来場者数もコロナ禍前の水準への回復がみられたという。

(続きは2024年6月6日号参照)