MLM最前線

米FTCが「ノンコンピート」ルール決定
年内にも効力、MLM業界も影響避けられず


▲米FTCはノンコンピート(競業避止禁止)
ルールによって、毎年8500以上の新規事業
の創出などにつながると試算
(写真はFTCリリースより)
 

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 米FTC(連邦取引委員会)が4月に決定したノンコンピート(競業避止禁止)ルールがMLMを含む各業界で波紋を呼んでいる。ルールの目的は、 独立した請負業者を含む労働者(workers)に対して企業が求める競業避止義務を禁止することによる公正な取引・競争の促進、 基本的な転職の自由の保護、イノベーションや新規事業の促進など。ルールへの抵触は、 不公正・欺瞞的な行為・慣行を禁止したFTC法第5条への違反とみなされる。 MLM業界では上級のマネジメント職やトップ級のディストリビューターに対する一定期間の競業禁止契約を求めたり、 複数のMLMで並行して活動することを禁止するケースが珍しくないだけに、現状の慣行とルールとのすり合わせが求められてくる可能性がある。
 FTCは昨年1月、ノンコンピートルールの原案を公表。意見募集を行った結果、寄せられた2万6000件以上の意見のうち、 2万5000件以上が原案に賛同し、競業避止義務の禁止を支持する意見だったという。その後、FTCは今年4月?日、原案の可否を問う投票を行い、 コミッショナー5人中3人の賛成を得て、決定した。


(続きは2024年5月16日号参照)