ポーラ・オルビスHD第1四半期 委託販売チャネル下げ止まらず

「POLA」売上が8.4%減に 既存営業網のテコ入れ策は


 ポーラ・オルビスホールディングスの2024年12月期第1四半期は、連結ベース売上高が前年同期比3.0%減の408億8600万円となった。
 損益面は、売上原価率が同0.3ポイント低下の18.0%、販管費率が同2.9ポイント上昇の73.7%となった結果、 営業利益は同26.2%減の33億5700万円、経常利益が同3.2%減の46億7500万円、当期利益が同14.0%減の31億2600万円となった。
 事業別の実績をみると、ビューティケア事業売上高は同3.4%減の395億5200万円、営業利益は同18.0%減の35億7500万円となった。 このうち、ポーラブランドでは、売上高が同8.4%減の221億6100万円、営業利益は同34.2%減の23億500万円と厳しい状況が続く。 コロナ禍前の2019年12月期実績では、売上高が320億2100万円、営業利益が55億9400万円。今第1四半期と比較すると、売上高が約30%減、 営業利益が約57%減となり、コロナ禍で受けた打撃から脱却しきれていない状況が窺える。
 主力の委託販売チャネルでは、「ポーラ ザ ビューティー(=PB)」をはじめとするショップ数についても同様で、2019年?月期第1四半期では、 ショップ数が4165店舗だが、今四半期では2647店舗と、1500店舗以上も減少している。

(続きは2024年5月16日号参照)