トップインタビュー シズルインターナショナル

スキンケアを一新、日本市場からローンチ コロナ禍後も成長維持、今期は18〜19%増

 日本市場をファーストステップとして、シズルインターナショナル(米ユタ州)がスキンケアラインの展開強化を図る。従来のアイテムを見直し、新ブランドに一新。用途別に3種類の導入美容液を投入するなど、パーソナライズ化によって幅広いユーザー層に訴求する。このほど来日したCEOのトム・マウワー・Jr氏に、新ブランドの見通しやコロナ禍後の状況を聞いた。
(インタビュー実施日は3月25日)
▲シズルインターナショナル
トム・マウワー・Jr CEO

新規に紹介しやすく


――このほど、スキンケアラインの刷新を図った。
 「『ネイトリエンス』というブランドに一新した。数年の準備期間をかけて従来の製品を改良し、新しいサイエンスを取り入れた。名称は、ネイチャーとサイエンスを組み合わせもの。販売が始まれば、これまでの製品は終売する。
 従来品は2009年から16年にかけて、少しずつラインナップを増やしてきた。そのため外観にバラツキがあったりして、まとまりに欠ける面もあり、アップデートの必要性を感じていた。
 『ネイトリエンス』はパッケージのデザインを統一し、各製品の機能がお互いを補完し合うように開発した。ビジネスを行っているディストリビューターにとって、新規に紹介しやすい製品になったと考えている」

――現在、スキンケアラインが売上全体に占める比率は。
 「2割程度。残り8割がニュートリション関連になる」

――販売目標は。
 「『ネイトリエンス』のローンチをきっかけとして、日本の売上の半分くらいがスキンケア関連となれば喜ばしい」

――海外市場での展開は。
 「5月にヨーロッパ、6月にアメリカで販売を始める。したがって、最初に取り扱いを開始する市場が日本になる」

第三者機関で試験


――日本から始める理由は。
 「まず、日本のディストリビューターが非常に優秀だということ。そのため、海外の市場を回る時は日本から始めることが多い。『ネイトリエンス』の売上のパーセンテージは、日本が他の市場を上回るだろうと期待している」

――他の理由は。
 「例えば、ヨーロッパなどに比べると、一般に敏感肌の方が多い日本人のほうがスキンケアへのこだわりが強い。
 『ネイトリエンス』は、イギリスの第三者機関に依頼して、日本人の肌を想定した皮膚科医による試験を何十種類も行い、肌への刺激の有無などを確認した。臨床試験も済ませている。
 付け加えると、『ネイトリエンス』の全ての製品は安全性が懸念される成分を使用していない。アメリカやヨーロッパ、日本で禁止・制限されている成分はもちろん、そこに含まれない潜在的に有害な成分も使っていない」

導入美容液は3種


――計10アイテムをラインナップした(※)。

(続きは2024年4月25日号参照)