東京都が景表法で処分 痩身健食のアフィリエイト広告、根拠なし

「デジタルCATS」が助言 委託事業で継続監視

   合理的な根拠がないのに機能性表示食品を摂取すれば容易に顕著な痩身効果を得られるかのようにアフィリエイト広告で不当表示を行っていたとして、東京都は3月27日、(1)「ヘルスアップ」(所在地・千葉県柏市、池田暁光代表)と(2)「ニコリオ」(所在地・東京都世田谷区、中上元弘代表)の2社に景品表示法違反で措置命令を出した。調査過程では、デジタル・EC等の有識者で構成する都の専門家チームが助言。2社は、不当表示が疑われるインターネット広告の監視事業で調査対象となっていた。
   都の発表によれば、(1)は「シボローカ」と呼ぶ機能性表示食品の広告を複数のアフィリエイトサイトで表示。SNS上のバナー広告から遷移したサイトの広告で、画像やイラストなどを使って「一週間で?10kgは余裕!」「我慢しないでも痩せれるから、みんな成功しちゃうって話題だよ!」などと表記し、食事制限や運動をしなくても短期間で容易に顕著な痩身効果を得られるかのように表示していた。
 また、「国が認めた機能性表示食品だから、医師も注目するほど効果が保証されてるんだよ」と表記し、国が痩身効果を認めたかのように表示していた。
(続きは2024年4月18日号参照)