「紅麹」健康被害問題
MLM各社も対応に追われる
問題原料の不使用′表、販売一時中止
小林製薬(大阪市中央区)が製造販売していた紅麹を原料とする機能性表示食品を摂取していた消費者に、死亡事例を含む健康被害が発生、拡大している問題を受けて、紅麹を原料に含む製品を取り扱っているMLM企業の間で、問題の原料を使用していないことを告知するケースが相次いでいる。健康被害が確認されたロットとは異なるものの、同社から紅麹の供給を受けていたため販売の一時中止を決めたケースもある。
紅麹を原料に含むサプリメント「コレスティン」を99年から販売しているニュースキンジャパン(東京都港区)は、原材料である「紅麹菌モナスカスパーピュレウス」について、「小林製薬株式会社からの供給を受けていない」とWEBサイトで告知。併せて、同社製品の各製造プロセスおける厳格な管理基準を説明している。
日本シャクリー(東京都新宿区)は、やはり紅麹を原料に含む栄養補給食品「コレストップ」を販売。WEBサイトで、「コレストップ」に使用している紅麹原料は「小林製薬の使用する紅麹原料メーカーとは全く異なる別の紅麹原料メーカーのもの」と告知した。98年の発売以来、「健康被害等の発生はございません」とも説明している。
(続きは2024年4月11日号参照)