小林製薬の紅麹問題=ADS化粧品の対応

自主回収・安全性確認など影響
多くはサプリ・食品への使用最高級化粧品への打撃も


▲ノエビア
DHA&EPA
(ノエビア)


▲特撰 十六酢
(シャンソン化粧品)
 小林製薬が製造販売した紅麹原料による健康被害に関する問題は、発覚から10日余が経過した。同社の初期対応への批判の声が上がるとともに、その影響が予想以上に広範囲であることが明らかになってきた。本紙でも報じている通り、ダイレクトセリング業界においても、紅麹を原料とした商品が流通しており、対応に追われている。
 まず、この問題について、直接的な影響が比較的少ないのは、紅麹原料を使用していても、小林製薬ではない他社から原料の供給を受けて製品を販売していたケース。これに該当する企業では、製品および原料の安全性を確認し、それを公表した上で販売を継続している。それでも、販売員や会員への周知、利用者からの問い合わせへなど、さまざまな対応が必要だ。製品等に紅麹原料を使用していない企業でも、利用者の不安を払拭するために、その旨を周知する動きがみられる。
 次に影響が大きいのは、小林製薬から当該原料の供給を受けていたケースだ。ダイレクトセリング業界では、ノエビア、シャンソン化粧品、エフエムジー&ミッション、タッパーウェアブランズ・ジャパン、オッペン化粧品などがそれに該当する。

(続きは2024年4月11日号参照)