国センが実態調査

「対応困難者」、消費者相談業務の支障に
97%の消センで月1件以上、過剰要求や暴言


 国民生活センターは3月13日、消費生活センターの相談現場で相談員に攻撃的な態度をとったり、一方的に話し続けて話を聞かない「対応困難者」への対応に関する調査報告を公表した。ほとんどの消センが月1件以上の対応を余儀なくされ、助言・あっせん等の業務に大きな支障をきたしており、対応を拒否できる基準やガイドラインの作成を求める意見が多く寄せられたとしている。  調査は昨年10月〜11月にWEBアンケートで実施。全国消費生活相談員協会の会員のうち、消セン等で勤務経験のある消費生活相談員を対象に行い、696の有効回答を得た(有効回収率45.5%)。
 消セン単位の1カ月あたりの対応困難事例の受付件数は、「5件未満」(549カ所)がもっとも多く、全体の83.9%を占めた。ほかは「5件以上10件未満」(27カ所)が8.7%、「10件以上20件未満」(14カ所)が2.1%、「20件以上30件未満」(13カ所)が2.0%、「30件以上」(4社)が0.6%。約97%の消センが月1件以上、「対応困難者」への対応を余儀なくされていた。

(続きは2024年4月4日号参照)