トップインタビュー パートナーコ
勇史行 日本地域統括 ゼネラルマネージャー
周逸儒 日本/中国語圏担当 エリアプレジデント
6月、グローバルプランへ「完全移行」
総売上の20%が日本「不可欠なマーケット」
米ニューエイジ社からMLM事業の譲渡を受けて、昨年、スタートを切ったパートナーコ(米ユタ州)。日本市場は、旧モリンダジャパンを前身とするパートナーコ・モリンダジャパン(東京都新宿区)、一昨年に日本を撤退したアリックスジャパンから”移籍”した会員組織、旧ニューエイジ傘下だったゼンノアジャパン(同)がグループを形成する。このうちパートナーコ・モリンダジャパンは6月、海外市場の報酬プランへの移行を予定。大きな転機を控え、フィールドへの周知を急ぐ。ゼネラルマネージャーとして日本を統括する勇史行氏と、1月に日本・中国語圏担当のエリアプレジデントに就任した周逸儒(イル・ジョー)氏に話を聞いた。
(インタビュー実施日は2月21日)
▲勇史行ゼネラルマネージャー(左)と
周逸儒エリアプレジデント
周逸儒エリアプレジデント
―――日本市場の前期(23年12月期)の売上は。
勇史行日本地域統括ゼネラルマネージャー(以下勇)「数字は非公開。前年比では現状維持という感じだった。ここ数年で見た場合も、大きくは変わらない」
―――アクティブな会員の人数は。
勇「これも数字は出せないが、前年並みだった」
―――ビジネス会員の割合は。
勇「収入を得ているかどうかを基準にすると2割弱が相当する」
―――前期の評価を伺いたい。
勇「コロナ禍以降、ビジネス会員の活動が明らかに鈍り、昨年もなかなか戻ってこなかった。そのため、新規登録数が目標に対して思うように伸びなかった。 コロナ禍を経て、セミナーに人を集めるような以前の活動と成功体験は、もう通じなくなりつつあると思う。より多様な活動の方法が求められている。
一方で既存顧客の満足度は高く、購入の維持率や客単価に問題はなかった。愛用の力の強さが当社の大きな特徴の一つ。予想通りに推移した」
―――6月をもって、パートナーコ・モリンダジャパンの現行の報酬プランを、海外市場で運用されているプランに切り替えると発表した。
勇「海外では、旧ニューエイジ時代に買収したアリックス社の『アクティブ8プラン』を原型とした『パートナーコプラン』が運用されている。
日本では、アリックスジャパン(22年に撤退)からパートナーコ・モリンダジャパンに移った会員のグループ――社内では『チームA』と呼んでいるが、この『チームA』が『パートナーコプラン』に基づき活動している。
したがって、現在、海外を含むグループ全体の中で、『チームA』を除くパートナーコ・モリンダジャパンの会員だけが、従来のユニレベル型の報酬プランで活動する形となっている。これを『パートナーコプラン』に移行し、世界全体でプランを統一する」
―――プラン移行の目的は。
勇「例えば、IT関係のリソースの問題。2種類の異なる報酬プランを運用していくのは結構な費用がかかる。WEBサイトなどのシステム全般でもそれが言える。これが統一されれば、リソースを効率的に使える。『パートナーコプラン』で提供しているオンライン関係のサービスを利用できるようにもなる」
―――会員にとってのメリットは。
勇「現在のプランに比べて、ある程度の収入を得られるようになるまでの時間が短くなる。特に、若い方にとっては魅力的に映ると思う」
―――他のメリットは。
勇「『パートナーコプラン』には『パワーランキング』という仕組みがある。新規登録を出した数などの様々なパラメータをもとに、より活発に活動している人、成長がみられる人をランキング形式で公表し、表彰する。ランキングは国、リージョン、世界全体の3パターンが用意されている。
(続きは2024年3月21日号参照)