被災地への継続支援こそ ダイレクトセリング化粧品

会員同士のつながり活かし 被災地のニーズを汲み取り


 能登半島地震から1カ月余が経過し、被災地ではボランティアの受け入れも始まり、復興に向けた活動が本格化してきている。現地では、「ようやく水道が通った」など日常生活へ一歩踏み出す喜びの声が聞かれる一方で、震災をきっかけに地元を離れる人、残る人など、さまざまな思いが交錯している。ダイレクトセリング化粧品企業においても、発生直後から、被害が大きかった地域で活動している会員のサポートも行われてきた。2011年3月に発生した東日本大震災をはじめ、さまざまな災害時に、このビジネスでは「人と人のつながり」を活かした支援を継続してきた。能登半島地震においても、各社がそれぞれの方針にもとづき、支援を行っている。

▲購入品の点数に応じて
品物に交換できる
「小物プレゼント」に
被災地支援項目を追加
(ワミレスコスメティックス)
   アシュラン(本社・福岡県大野城市、東孝昭社長)は、地震発生直後に被災地に向けて支援物資と義援金を送付した。支援物資は、(1)ホッカイロ(6箱)、(2)使い捨て下着(8袋)、(3)トイレットペーパー、(4)生理用品(10袋)、(5)携帯充電器(10個)、(6)折り畳み式ポリタンク(15個)、(7)使い捨て食器(300個)、(8)マウスウォッシュ(11個)、(9)携帯トイレ(36個)、(10)大人用紙おむつ、(11)男女下着上下セット(M・Lともに200着)、(12)靴下(200足)、(13)スリッパ(200足)、(14)ドライシャンプー――と多岐にわたる。被災した現地では、必要とされる物資が刻一刻と変化するが、中でも衛生関連品は重要な支援物資だ。女性会員が多いアシュランでは、生理用品や使い捨て下着、ドライシャンプーと、特に女性が必要とする物資を迅速に送り届けた。義援金については、アシュラン本社と会員で募った。


 ワミレスコスメティックス(本社・横浜市港南区、瀬田実央社長)は、水や手指消毒剤、マスクなどの支援物資のリストアップを行い、石川県に申請。送付については、2月8日時点で自治体からの指示待ちの状態にある。また、同社独自の取り組みとして、「小物プレゼント Relation」を開始した。「小物プレゼント」は、同社製品のパッケージについている「小物プレゼント」のポイントに応じて、アイテムに交換できる仕組みだが、このほど、能登半島地震の発生を受けて、「小物プレゼント」に、被災地支援項目を追加した。集まった点数を「支援金」に替え、石川県に送る計画だ。また、これとは別途に、2001年から継続して実施しているあしなが育英会への寄付も行い、さまざまなルートを通じて被災地の復興支援を行っていく構えだ。

(続きは2024年2月15日号参照)