訪販協まとめ 2022年度のDS市場規模

2.23%減の1兆4934億円 5年連続マイナス
上位2品化粧品6.4%減、健康食品3.0%減


復調基調も化粧品は苦戦


 日本訪問販売協会が、正会員企業の売上データや一部の非加盟事業者の推計値などをもとに23年12月20日までにまとめた、国内ダイレクトセリング(DS)市場における2022年度(22年4月〜23年3月)の「訪問販売売上高推計値(小売ベース)」は、前年度比2.23%減の1兆4934億円だった(グラフ参照、正会員数は23年11月10日時点で109社)。市場規模の縮小傾向やコロナ禍の影響が続いたことなどを背景に5年連続のマイナス成長とし、1兆5000億円を切った。マイナス幅は前年度に対して0.09ポイント縮小させた。なお、推計値は速報扱いだが確定値との差異は大きくない見通し。

「自粛ムード残った」デジタル活用で明暗


 推計値のピークは96年度の3兆3400億円。これ以降は縮小傾向が続く。過去20年で前年度を上回ったのは3カ年度で、消費増税前の駆け込み需要があった13年度、化粧品や宅リフォームなどの堅調を受けた16年度および17年度に限られる。近年は2度目の消費増税が行われた19年度と、コロナ禍が始まった20年度にマイナス幅を拡大させた。
 2.23%減となった22年度の推計値について、協会事務局は、「年度の後半はコロナ禍も終盤に入っていたが、社会の自粛ムードが残っており、その影響を受けたと思う」とコメント。
 また、個々の会員企業の売上高を分析した結果、「化粧品や健康食品といった同じ商材の中でも、事業者の間で明暗が分かれている。デジタルを活用してきた会社と、それができなかった会社という対応の違いが影響したのではないか」とした。

(続きは2024年1月18日号参照)