MLM最前線 活用が拡大、機能性表示食品制度
届出後の売上アップ、
新規計画も多数メリットは「訴求しやすさ」「安心・信頼」
ダイレクトセリング業界では、主に訪問販売ルートでの活用が注目されがちだった機能性表示食品制度。だが、15年の制度スタ―トから8年を経過する中、 MLMでも機能性表示を届け出る事例が増えてきた。背景には、“向上”“改善”“といった機能性を明確に説明することができ、ユーザーの安心・信頼に応えられるメリットがある。 機能性表示の開始後、売上の増加に結びついたケースも少なくない。8社の取り組みを紹介する。
昨年8月、フォーエバーリビングプロダクツジャパン(東京都江東区)は同社初となる機能性表示食品の取り扱いを開始した。売れ行きを踏まえ、「新たな届け出を行う方向で検討中」という。
販売する製品は「フォーエバー アークティックシー」。関与成分はDHA・EPAで、〝中性脂肪の低下〟機能を届け出た。
(続きは2023年11月2日号参照)
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昨年9月、「テアニン プラス」で機能性表示食品市場に参入したのはモデーアジャパン(東京都港区)。関与成分のL―テアニンは、〝睡眠の質を高める〟機能を表示する。
眠りにフォーカスした製品は同社として初めて。「的確な表現で訴求する必要があった」「信頼感を与えることができる」ことが決め手になったという。
(続きは2023年11月2日号参照)
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エックスワン(東京都港区)は今年5月、納豆菌培養エキス末を関与成分とする「グランセブロ N」の販売を開始。従来品のリニューアルで、血流の改善によって〝血圧を下げる〟機能を届け出た。
機能性表示の付加を決めたのは「明確に効能効果を説明できれば、顧客に訴求しやすいため」。
(続きは2023年11月2日号参照)
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ヤング・リビング・ジャパン・インク(東京都渋谷区)は、同社初の機能性表示食品となる「ブラックジンジャーPMF」を9月1日に発売した。コロナ禍で高まった健康志向と、 手軽な〝脂肪対策〟を欲する層をターゲットに開発。〝BMIが高めの方の腹部の脂肪を減らす〟機能を届け出た。製品の狙い、特徴を「分かりやすく直接、会員へ伝えることを可能にした」とする。
(続きは2023年11月2日号参照)
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ハーバライフ・オブ・ジャパン(東京都港区)は6月、パイナップル由来のグルコシルセラミド(糖脂質の一種)を関与成分とする「ビューティーセラミド」を届け出た。 機能性表示は〝肌が乾燥しがちな人の肌の潤いを逃がしにくくする〟。届出の時点で、12月の販売開始を計画している。
同社による機能性表示食品の取り扱いは初めて。
(続きは2023年11月2日号参照)
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カロテノイド健康食品の「スーパー・ルテイン」を主力とするナチュラリープラス(東京都港区)は、主成分であるルテイン・ゼアキサンチンの機能性表示を届け出た。 表示は〝目の黄斑部の色素密度の上昇〟など5項目におよび、12月1日より機能性表示食品として販売を開始する。
人気製品への表示の付加は、昨年?月の「スーパー・ユーグレナ パラミロンARX」に続くもの。
(続きは2023年11月2日号参照)
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機能性表示食品は、新規参入組だけでなく、以前から制度を利用してきた企業の間でも存在感を発揮している。16年4月にMLM企業で初めて、 機能性表示食品を発売したフォーデイズ(東京都中央区)は、現時点で5製品を展開。これら製品の昨年度の合計売上高は「10億円前後」に達する。
最新の製品は、昨年10月に発売した「アイリフレ クリア W」。
(続きは2023年11月2日号参照)
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やはり、早くから機能性表示食品市場に参入したシャルレ(神戸市須磨区)は、現在3製品を販売。24年3月期の売上額は、3製品合計で「2億~2億5000万円程度」を見込む (代理店への卸売と会社のWEB通販売上の合算)。個数ベースでは「10万~15万程度」を計画している。
同社が健康食品の取り扱いを本格化させたのは14年。
(続きは2023年11月2日号参照)