アシュラン 地域密着型の「見せる施設」
会員の利便性考慮した設備 「バードハウス」など一般利用も
スキンケア化粧品などを展開するアシュラン(本社・福岡県大野城市、東孝昭社長)は、創業来、事業の透明性確保に注力してきた。戸別訪問などの従来型訪販は、 地域に根ざした拠点を持たないことから、「ビジネスの実態が分かりづらい」という声が聞かれてきた。現在、業界に浸透しているサロンビジネスは、そのような課題を解消する側面をもつ。 サロン展開を行っていないアシュランでは、福岡県大野城市の本社敷地やその周辺に、「見せる施設」「見える施設」というコンセプトでさまざまな施設を開設している。 会員だけでなく、近隣住民も自由に利用できる施設も用意されており、地域との密着性を高めて信頼を獲得。事業の透明性確保を進めている。
「配送センター」
迅速対応の配送センター体制
4月に移設・リニューアルしたベーカリー&カフェ「ルコネッサン」と、 多様な施設が用意されている。各施設で働くスタッフの子どもたちが入園する託児施設「ふくろう園」(鳥栖工場、関東支店にも併設)も敷地内にある。さらに、本社敷地のそばでは、 高品質のサービスを提供する「グランドエンパイアホテル」を運営、宿泊や婚礼をはじめ、会議やスポーツ関係など、多様なニーズに対応した設備として利用されている。
「セミナー棟」のセミナーホール
本社敷地内にある配送センターでは、注文から最短?分で商品の発送が可能だ。週末も稼働し、会員の要望に迅速に対応する体制が整っている。 商品は佐賀県鳥栖市にある「サンセールミキ鳥栖工場」で製造され、配送センターに適宜輸送・保管し、注文に応じて出荷している。
配送センターは、「サンセールミキ鳥栖工場」と同様、 会員が見学できるよう専用の見学コースが設けられており、アシュランの「見せる施設」というコンセプトで設計されているのが特徴だ。
鳥たちを間近で観察できる
セミナー棟は、80 0人が収容可能なセミナーホールをはじめ、少人数でのセミナーも可能なセミナー室(3室)を完備。2階には、会員が休憩や食事に利用できるホワイエが2スペース用意されており、 年数回開催される研修をはじめ、さまざまなイベントで活用されている。セミナーホールは、地域の催しに活用されることもあるという。また、アシュランでは、 中型バスやマイクロバスを自社で所有しており、イベント時は会員の送迎に利用されているほか、託児施設「ふくろう園」の子どもたちも、遠足などの行事で乗車することもあるようだ。
時間を提供するスパハウス
「テルマアル」
事務棟や配送センター、セミナー棟は、基本的にスタッフや会員のための施設だが、本社敷地内には一般の人も自由に利用できる施設が用意されている。スパハウス「テルマアル」では、 ボディマッサージの本場であるタイで資格を取得したセラピストによる施術を受けられる。
(続きは2023年10月26日号参照)