ナリス化粧品 老化角質の悪影響を発見
=バリア機能の低下と肌老化促進=
IFSCCで研究内容を発表
ナリス化粧品(本社・大阪市福島区、村岡弘義社長)は、9月4日から7日にスペイン・バルセロナで開催された化粧品の国際学会「IFSCC Congress
2023 Barcelona」において、古い老化角質が過剰に存在すると、角層の下の生きている細胞に与える影響として、
バリア機能の低下と肌の老化を促進する可能性が高いことを突き止め、研究内容を発表した。
▲〝研究発表を行った森田哲史氏〝
発表タイトルは、「A new functional aspect of the stratum corneum: Its debilitating effecton living epidermal cells(和文・角層の新たな機能的側面
生きた表皮細胞に対する衰弱作用)で、発表者は、研究開発部研究開発課基盤技術研究グループの森田哲史氏。ナリス化粧品では、1937年に「ふきとり化粧水」を発売以降、
86年にわたり角層研究を行っている。これまでの研究で、古い老化角質を取り除くことによって、肌のターンオーバーが促進することや、経皮吸収性が向上すること、
またくすみやざらつきの解消、ニキビやシワの予防といった肌表面に現れる物理的作用について解明してきたが、肌の内側に影響を及ぼす生理作用についての研究はほとんどなかった。
(続きは2023年9月21日号参照)