海外MLM短信 22年の台湾MLM市場

1.3%減、1千億ドル台は維持
販売員数4%減、平均報酬額1%減

 台湾FTC(公平交易委員會)が市場調査をもとに7月18日までにまとめた2022年の多層次傳銷事業(MLM、連鎖販売取引)企業の総売上高は、 前年比1.3%減の1054億6700万ニュー台湾ドル(約4646億円、円換算は?年の平均為替レート適用、グラフ参照)となった。過去最高だった前年を下回ったが、 1000億台を維持した。企業数は増やした一方、販売員数や平均報酬額は減らした。
 調査は今年春に行われ、営業実態が確認された373社のデータを集計。前年比は26社の増加で、ピーク時(14年、374社)に近い社数だった。 年間売上10億ドル(約44億円)以上は20社で、前年より1社減。これら20社で総売上高の73.1%を占めた。構成比は前年比2.0ポイントの上昇。
 売上上位の品目は「栄養食品(健康食品)」がトップで、前年比で増減なしの701.3億NTドル。総売上高の66.5%を占めた。 2位の「美容保養品(化粧品)」は2.6%減の191億9800万NTドルで、市場規模の縮小につながった。構成比は18.2%で、上位2品目で計約85%を占めた。

    (続きは2023年9月7日号参照)