消費者庁が消安法で
表示は〝220円〟、追加工事で最高80万円
トイレ修理業者を公表、サイトすでに閉鎖
数百円の低額なトイレ詰まり修理を謳いつつ、作業の途中で追加工事を勧誘し、一般の数倍の高額な料金を請求する行為があったとして、消費者庁は8月24日、 消費者安全法(虚偽・誇大な広告・表示)に基づき注意喚起するとともに、当該事業者を公表した。
事業者は「RS設備」(所在地=東京都台東区東上野、代表者=留志賢、未登記)で、『水の関東 24』(mizunokanto.com/)と呼称するWEBサイトを運営していた。 注意喚起を行った消費者政策課財産被害対策室によれば、事業者は3月に廃業した旨を説明。サイトは6月頃の閉鎖を確認しているという。
調査は、被害相談が多く寄せられていた埼玉県さいたま市と合同で実施。昨年7月以降、関東の一都三県を中心に355件の関連相談が寄せられていた。 相談は9月~今年1月に集中していたという。
既払い額が判明した相談294件の合計額は約5892万円で、平均額は約20万円。最高額は約80万円だった。相談の約3割は20歳代で、性別は女性が約6割を占めた。
(続きは2023年9月7日号参照)