第74回ダイレクトセリング実施企業売上高ランキング調査 前期比横ばいの1兆3499億円に
〝脱コロナ〟機運で回復基調に
リアルイベント強化の動きも
本紙が2023年7月に実施した「第74回ダイレクトセリング(DS)実施企業売上高ランキング調査(対象・DS=訪販・MLM企業)では、 調査企業124社(小売ベース61社、卸ベース63社)の小売ベースの売上高総額は1兆3895億3100万円となった。 前期と比較可能な123社の売上高総額は1兆3499億6800万円で、前期比横ばい。2022年12月の前回調査時比で0.2ポイント改善し、回復基調がみられた。 コロナ禍から3年以上が経過し、ニューノーマルに対応した社会が定着するとともに、〝アフターコロナ〟の機運が急速に高まっている。一方、不安定な情勢が続いており、 緊張感のある事業展開が不可欠だ。
多様化したニーズ細やかな対応こそ
訪販系企業では、ポーラは、2022年12月期では委託販売チャネルにおけるショップ数の減少などが影響した結果、前期比8.9%減と苦戦した。 直近の2023年12月期第1四半期では、ポーラブランド売上が前年同期比13.9%増の241億8300万円、 営業利益が同117.3%増の35億100万円と大幅な増収増益を達成した。〝アフターコロナ〟の機運を追い風に、主力の委託販売チャネルでは、 エステのオンライン広告やSNSでの情報発信を強化するとともに、新商品「リンクルショット ジオ セラム プロティアン」をフックに来店を促進。 また、3年の間自粛傾向だったリアルイベントを積極的に展開し、新規顧客数の増加を図った。
(続きは2023年8月3日号参照)