ハーバライフ・オブ・ジャパン トップインタビュー ㊦

「シェイクフェス」、新規増加の契機に
ソイフリータイプなど プロテイン製品の種目拡大


 前号に続き、ハーバライフ・オブ・ジャパンの竹本エリ社長に話を聞いた。
(インタビュー実施日は5月29日、文末で社長略歴)
▲ハーバライフ・オブ・ジャパン
竹本 エリ 社長

リアルとデジタル「使い分けが大事」

―――昨年、総額で4億ドルを投じるDX推進計画を米国本社が発表し、事業の各方面でデジタル強化を図ろうとしている。日本への影響は。
 「早くて年内、もしくは来年から、日本でも徐々に変化が出てくるだろう。一例として、メンバーにとっては、 製品の注文や情報のチェックといったユーザーインターフェースの部分が、よりフレンドリーなものになってくる。 『バーチャルラン(※)』用アプリのアップデートなども予定されている」

――コロナ禍で、多くの同業他社もデジタル推進に舵を切った一方、改めてリアルの取り組みを重視する潮流も窺える。今後の方針は。
 「使い分けが大事だと考えている。例えば、ビジネストレーニング。子育てや介護で時間が取れないという方には、バーチャルのほうが喜ばれるのではないか。 また、仕事として本気でやるという方に大事なのは、高い意識で参加すること。開催方式がリアルだろうがバーチャルだろうが、大きな違いはないと思う。
 一方で集まること自体が目的なら絶対にリアル。先日、シンガポールで開催された『(アジア地区コンベンションの)エクストラバガンザ』のような催しは、 そもそもリアルでないと成り立たない」

〝浸透プロジェクト〟で新規向けイベント

――今年(=23年12月期)のリアル方面の政策を伺いたい。
 「『シェイクフェス(6月15日号3面参照)』以外だと、トップリーダー達と協力して、全国規模の〝ハーバライフ浸透プロジェクト〟を始めた。 コロナ禍の間はビジネス活動が制約を受け、新規登録に影響を受けた。これを回復させ、きちんと製品を伝えることができるアンバサダーを各都道府県で増やしていく」

――プロジェクトの具体的な中身は。
 「現在、製品試飲会のような新規向けのゲストイベントを開けているエリアは、都道府県の半分に満たない。愛用者レベルの集まりを含めばもっと多いが、 プロテインの良さや製品の特徴をうまく 伝えられているイベントは限られる。
 そこで、そのようなイベントの〝空白地帯〟をブロックに区切り、そこでイベントを開きたいという有志を募って、ブロック毎にブロックリーダーを2~3人、決めた。 ブロックリーダーとはZOOM会議を定期的にもち、〝空白地帯〟でイベントを開くための相談や日程の決定などを行っている」

――ブロックリーダーの選抜基準は。
 「そのエリアを盛り上げたいと考えているかどうか。組織の枠、グループの垣根は関係ない。調整が必要な場合、会社が間に入ってバランスを取る。 イベントの経験がなくて自信がないというメンバーもいるが、『1度、地域活性化のためにやってみましょう』『会社もサポートします』と呼びかけている」

――サポートの中身は。
 
(続きは2023年6月22日号参照)