東京都23年度の消費者行政
違法なWEB広告、法執行・監視体制を強化
夏メドに「専門家チーム」、2事業者の追跡調査も
都の「消費生活基本計画」は5年毎に改定され、23〜27年度分は昨年12月の策定。法執行面の課題として、 アプリを利用した勧誘や暗号資産の詐欺的トラブルなどデジタル技術を用いた新たな手口の増加を指摘するとともに、表示と実際の内容・金額が異なるケース、 表示される事業者名や所在地など次々に変わり特定が難しいケース、解約後の消費者や第三者が勧誘時の画面・契約内容を見られないケースなどに触れていた。
WEB広告全般についても、その量の膨大さや次々に変わる内容を理由に、これらの追跡・保存・ 再現のため最新のデジタル技術などに関する高度な専門的知識が求められると指摘。デジタルに堪能な人材の活用と、 効果的な監視体制の構築を進める方針を盛り込んでいた。
これを受け、特定商取引法や景品表示法などの執行に充当する「取引指導事業」の23年度予算は、前年度比で2977万円増の6693万円を計上。 増額された予算のうち約2200万円を「デジタル広告への対応力強化」に充てていた。
(続きは2023年6月8日号参照)