サンクスアイ トップインタビュー 

新美容液が新規獲得寄与、売上の2割占める月も
海外はマレーシア成長、インドネシアの開業視野

  サンクスアイ(本社・熊本市東区、藤原誠社長)の22年実績は、海外市場を含む総売上が約85億円となった。日本は、新たに投入したオールインワン美容液が新規獲得や売上に貢献。 新規のランクアップ等を条件とする特別報酬キャンペーンも奏功した。総売上の約3分の1を占めた海外はマレーシアが成長。今年はインドネシアの開業を視野に入れる。 藤原社長に話を聞いた。
(インタビューはオンラインで5月17日実施)
▲サンクスアイ
藤原 誠 社長

22年売上85億円

―――22年12月期の売上高と前期比を伺いたい。
 「海外を含むグローバルで約85億円となり、増収だった。増収率は10%~15%の間くらい。過去3年は、コロナ禍の始まった2020年が厳しかったが、 21年~22年は2年連続の増収となった」

  ―――22年の売上を19年の売上と比べた場合どうか。
 「ほぼ同程度だった」

  ―――利益は。
 「増益だった。前期比でいうと、そこまで大きく増えたわけではない」

  ―――23年12月期の売上見通しは。
 「現時点で、昨年の同じ期間と比較して良いペースだと思う。通年で10%前後の成長を目指している」

  ―――22年12月期の新規登録状況は。
 「月によって波はあったが、グローバルの月平均で約2000人。一昨年に比べると増えた」

  ―――増加の理由は。
 「コロナ禍にともなう制限が徐々に緩められ、リアルの活動をしやすくなったことが大きいと思う。特に昨年の後半あたりから、コロナ前の状況に戻りつつある感触を受けた。 様々なオンラインの取り組みは行ってきたが、新規獲得の面では大変だったと思う」
 

体感、便利さ評価

―――昨年、催事の開催状況は。
 「数百人を集めたイベントを開くグループも出てきた。一昨年は、ほとんど見られなかったこと。一方で、個々の会員によって活動のスタイルや求めるニーズが異なることもあって、 会社が主催するセミナー等は以前より数を減らしている。そのほうが会員の自主的な取り組みを促すことにつながる」

  ―――昨年、活動が活発だったエリアは。
 「大都市圏は関東、関西、九州。個別の地域は岡山、広島が盛り上がっている」

  ―――オンラインの活用状況は。
 「年配の方の間でも、オンラインの定期ミーティングなどが定着している。コロナ前であれば、考えられなかった」

  ―――リクルート活動における変化があれば伺いたい。
 「昨年9月に発売した、オールインワン美容液の『プレミアムエッセンス』で新規を伸ばしているグループが出てきた。オールインワン製品は前にも取り扱っていたことがあり、 今回が2度目。以前の製品を上回る体感や便利さ、複雑な説明を必要としない分かりやすさが受けている」

  ―――販売状況は。
 
(続きは2023年6月1日号参照)