ダイレクトセリング化粧品 対面イベントの取組みが増加

5類移行 アフターコロナ追い風でデジタル施策も並行で強化

 新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが5類に移行し、〝アフターコロナ〟への機運が高まっている。日本国内ではニューノーマル対応の社会が定着し、 ダイレクトセリング化粧品市場においても、リアル・デジタルの融合が進んだ。サロン展開については、リアルでの対面をメインとしつつ、 デジタルツールを駆使して顧客とのコミュニケーションを強化する取り組みが活発だ。コロナ禍で大変が中止となっていたリアルイベントについては、再開する動きが顕著だ。 同時に、ECなど非接触型の販売チャネルによって、新規顧客へのアプローチとして注力する傾向も強まっている。主軸の対面販売のテコ入れを行いつつ、 ニーズの掘り起こしが進む。

ばら園イベント 今年はマルシェも

▲〝5月の風物詩となっている「ローズウィーク」
(オッペン化粧品)〝
  オッペン化粧品は、5月11日~15日の5日間、本社敷地内にあるばら園を一般公開するイベント「ローズウィーク」を開催した。2020年、2021年はコロナ禍のためリアルでの開催は中止し、 ばら園の様子をオンラインで配信していたが、2022年にリアル開催を再開。今年も、昨年に続いての開催となった。
 「ローズウィーク」は、2014年から毎年5月に開催されているイベントで、本社敷地内にあるばら園を一般公開し、322種3200本にも及ぶばらを近隣住民などに楽しんでもらっている。 この時期は、「エリカ87」「リベラ87」といったオリジナル品種のばらが満開となるため、ばら園は一気に華やいだ雰囲気になる。過去に開催してきたイベントでは、 オッペン化粧品主催による美容セミナーのほか、隣接する大阪学院大学とのコラボレーションイベント、吹田市など自治体と連携した取り組みなども行われ、地域に密着した風物詩として定着してきた。 また、ばら園は関西でも有数の規模で、関西エリアの花スポットを紹介する書籍にも掲載された。
 コロナ禍になり、2020年、2021年の「ローズウィーク」は、ばら園の様子をインターネット上で公開するかたちで実施し、インスタグラムとユーチューブでばら園の様子を届けた。 2022年は、ニューノーマル対応社会が定着し、感染防止対策の意識が浸透していることや、状況が落ち着いていることなどを踏まえ、 イベント等は実施せずばら園を一般公開する方式で開催するに至った。
 2023年は、新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが2類から5類に移行するタイミングであったこと、ニューノーマル対応の生活様式がさらに進展したことなどから、 リアル開催で実施し、敷地内のばら園を一般公開した。今回は、これまでも楽しめたオリジナル品種のバラに加え、「ラヴィディキミコ」 「ミセスサチコ」といったオッペン化粧品新品種のばらも登場した。また、昨年実施できなかった各イベントも開催した。

(続きは2023年6月1日号参照)