日本トリム 3月期 職域15%増、値上げや企業向け販売寄与

4Qのセミナー数、コロナ前の水準近くに

 日本トリム(本社・大阪市北区、田原周夫社長)の23年3月期連結は、整水器および浄水カートリッジを販売する「ウォーターヘルスケア」 事業の売上高が前期比で9.0%増の156億6500万円、セグメント(営業)利益が16.9%増の21億3000万円となった。 直販部門における主力機種の値上げや企業向け販売の好調、セミナー(デモ)数の回復などが寄与した。これにより、 医療事業を含む総売上は過去最高の179億5100万円(前期比10.3%増)を計上した。
 各直販部門の売上(グラフ参照)は、職域販売の「DS事業部」が15.0%増の39億5900万円、取付・紹介販売の「HS事業部」が4.1%増の15億2600万円、 店頭催事販売の「SS事業部」が13.3%増の5億2400万円。
 増収は、直販の主力機種「トリムイオン リファイン」の実売価格を昨年6月、2万2000円(税込)引き上げたことが寄与。売上総利益率にも貢献した。 〝健康経営提案〟を通じた企業における導入も好調で、期中に1531社で2153台を販売した。セミナー数は第4四半期(23年1~3月) にコロナ禍前の水準近くへの回復傾向をみせた。一方、営業人員の増員は採用環境の厳しさもあって想定より遅れているという。

(続きは2023年5月25日号参照)