アシュラン 地域密着店舗を移設リニューアル

=ベーカリー&カフェ「ルコネッサン」=定番のデニッシュ、ランチビュッフェが人気

 今年1月に施行された改正国民生活センター法で、悪質事業者の社名等を公表できる国センの権限が明文化された。法的な裏付けを得た国センは、 2023年度事業において公表規定の活用を目的とした取り組みに着手。担当部署の予算を増やすとともに、違法行為の調査等に携わる人員の採用を進める。 公表を検討すべき事案は、外部の有識者で構成する第三者委員会で審査される。過去十数年、〝休眠状態〟にあった「社名公表」規定の再始動の見通しを探る。

旧統一教会問題が契機

▲〝周辺住民の利用も多い「ルコネッサン」〝
 スキンケア化粧品などを展開するアシュラン(本社・福岡県大野城市、東孝昭社長)はこの春、ベーカリー&カフェ「ルコネッサン」をリニューアルオープンした。
 「ルコネッサン」はこれまで、本社施設をはじめ、配送センター、セミナー棟、バードハウス、美術館、スパハウスなどを擁する同社敷地の正門から道路を挟んだ立地で営業していたが、 4月に移設・リニューアルを果たし、5万平方メートルを超える敷地内で営業を開始した。
 施設の1階はベーカリー(営業時間・9時30分~17時)で、水を1滴も使わずに仕上げた、風味豊かなデニッシュパンが評判だ。定番商品の「プレーン」や「シナモン」に加え、 季節に合わせた限定商品も展開。この春には、神奈川県産の八重桜を練り込んだ桜あんを加えた「さくら」や、国産のよもぎ、北海道産のかのこ豆を用いた「よもぎ」などを販売した。 5月からは、初夏限定品として、「緑茶」「ブルーベリー」を販売している。どの商品も人気があり、店頭では売り切れてしまうこともあるため、確実に購入するには、事前予約が必要。 このほか、プレーン味などのラスクも販売している。
▲〝九州産の食材にこだわったランチビュッフェ〝
 2階はカフェ(営業時間・?時~?時)となっており、広々とした開放的な空間が印象的だ。?時~?時?分まではランチビュッフェ(税込1100円)を提供しており、 九州産の食材をはじめ、こだわりの料理が評判。メニューは、季節に合わせてその日に仕入れた素材によって決められるが、子どもからお年寄りまで食べやすい内容となっており、 もちろんベーカリーで販売しているデニッシュパンも食べられる。また、単品メニューも揃えており、シーフードカレーやカツカレーといったカレーメニューや、ガレット、 ポテトフライ、各種コッペパンサンドを提供している。
▲〝ボリュームたっぷりのたまごコッペパンサンド〝
 ベーカリー&カフェ「ルコネッサン」は、リニューアル前から、アシュラン会員だけでなく周辺住民にも利用されてきたが、移設後も利用状況は変わっていない。 同社敷地の隣には大野城市が管理する大規模な「三兼池公園」があり、子ども連れで遊びにくる人も多いことなどから、ファミリー層での利用も多い。
 アシュランでは、「見せる施設」「見える施設」というコンセプトで、バードハウス、美術館など一般公開している施設も多数展開してきた。「ルコネッサン」も同様で、 リニューアル後も地域に愛されるベーカリー&カフェとして定着しているようだ。

(続きは2023年5月25日号参照)