消費者庁が特商法で 中電・大ガスの合弁会社 電気・ガス訪販事業に停止6カ月
「寝具・リビング」が減収減益
DS部門で減員、今期減収見通し
営業の委託先事業者による認知症の高齢者への勧誘、契約締結があったなどとして、消費者庁は5月11日、
電気・ガス小売りの①「CDエナジーダイレクト」(東京都中央区、八木貴央代表)と委託先の②「3Backs(スリーバックス)」
(東京都渋谷区)、および③「ライフデザイン」(旧社名ギガキャスト、東京都渋谷区、違反当時の本店所在地=埼玉県越谷市、田中大輝代表)
に、特定商取引法違反(勧誘目的不明示、再勧誘違反、不実告知、判断力不足便乗)で訪問販売業務に対する6カ月の停止命令、指示を行った。
②の代表取締役の「三浦尚記」に業務禁止も命じた。①②③の3社が連携共同し「一体となって訪問販売業を営んでいた」(取引対策課)
と認定した。
昨年6月、立入検査 8割近くが高齢者
①は18年の設立で、中部電力グループの電気・ガス小売事業会社である中部電力ミライズ(名古屋市東区)と、都市ガス大手の大阪ガス
(大阪市中央区)が株式の50%ずつを出資する合弁会社。首都圏を中心に電気、ガスを販売し、営業行為を②に委託していた。
消費者庁の調べによれば、①と③の間に直接の契約関係はなかったが、③は②の実質的な子会社にあたり、③の代表が②の従業員でもあるなど
「実質的に一体の会社」(取引対策課)で、禁止命令を受けた②の代表が②③の2社の業務を取り仕切っていた。
(続きは2023年5月18日号参照)