徳島オフィスが試行報告

LINE相談、22年度は384件
受付チャットボット「有用」、相談員も評価

 SNSサービスのLINE(ライン)を使った消費者相談の受付を試行している消費者庁の徳島オフィス(新未来創造戦略本部)は、3月15日に開催した成果報告会で、 2022年度分の試行結果(速報ベース)を公表した。実施した約1カ月で前年度を3倍近く上回る384件を受け付け、新たに採用したチャットボットの自動回答・ 聞き取り機能が評価を得たことなどが報告された。
 試行は19年度より実施。22年度で4度目となり、初めて全国を対象に相談を受け付けた。実施期間は昨年11月29日〜12月27日で、火曜〜土曜の週5日、 16時〜20時の時間帯に受け付けた。受付システムは、エースチャイルド(東京都台東区)が開発したSNS相談窓口プラットフォームの「つながる相談」を採用した。
 報告会では、前年度の取り組みを踏まえた改善点として、よくある内容の相談に自動回答するチャットボットを新たに取り入れたことを報告。 相談員が事前に把握したい情報を、相談当時者からテキストベースで聞き取るプロセスにも役立てた。
 相談の受付は、LINE上の公式アカウント「消費者庁【消費者トラブルライン相談】」を利用して実施。相談当事者が画面に表示された相談を開始する≠タップして、 相談員から個別にメッセージを送信した件数(チャットボット回答除く)は384件と報告された(21年度は京都・兵庫・和歌山・広島の4府県・市を対象に134件)。
(続きは2023年4月20日号参照)