国セン ADR
和解不成立の3事業者、公表
高額の水漏れ修理、副業など
ADR(裁判外紛争処理手続)による消費者トラブルの和解仲介・仲裁を行っている国民生活センターは3月22日、22年度第4回分の処理結果概要で、
和解に至らなかった3事案を公表した。各事案は、高額の水漏れ修理、副業サポート、サプリメントの定期購入の解約・返金トラブル。
いずれも事業者が答弁書の提出や仲介手続きの期日への出席に応じなかった。
◇
【出張配管洗浄サービスの料金に関する紛争(31)】
22年3月、 自宅の洗面台の水漏れに気付き、「水漏れ修理300円〜」と表示された「エーライフ合同会社」(群馬県高崎市、旧社名=関東設備合同会社)
のWEBサイトを見つけ、SNSと電話で連絡。到着して現場を見た事業者から「水道管までいっている」と20〜60万円の3コースを示され、
最終的に20万円を現金で支払った。
その後、納得がいかず、消費生活センターに相談。クーリング・オフを通知したが、訪問販売に当たらないとあっせん不調に終わった。
仲介手続きで事業者は回答書・答弁書を提出せず、期日には1度しか参加しなかった。解決金として20万円を支払う和解案にも回答しなかった。
(続きは2023年4月6日号参照)