アマーレ・グローバル ジャレッド・ターナーCEO

年商10億ドル、3年後の達成目標に
カイアニの報酬プラン「希望あれば継続」

  昨年9月、競合MLMのカイアニ(米アイダホ州)を傘下に収めたアマーレ・グローバル(米カリフォルニア州、ジャレッド・ターナーCEO)。 自社の倍の売上をもつカ社の買収で、北米に留まっていたマーケットを早期に海外へ拡大させる。一方、買収で通例となる報酬プランの統合には慎重。 カイアニジャパン(東京都品川区、周逸儒アジア担当エグゼクティブディレクター兼日本GM)を含む各国フィールドの意見を尊重する方針を示している。 このほど、ガブリエル・サンチェスセールスプレジデントとともに来日した、ターナーCEOに話を聞いた。
   (インタビューは2月18日実施)  
▲左からガブリエル・サンチェスプレジデント、
   ジャレッド・ターナーCEO、周逸儒ディレクター

買収で海外展開加速

―――カイアニ買収の経緯を伺いたい。
 「当社は非常にアグレッシブな会社。早期にグローバルな企業となり、3年後の2026年に年商で10億ドルの達成を目指している。
 具体的なミッションとしては、唯一無二と考える当社のメンタルウェルネス製品を5年間で100万件の家庭に広げたい。 世界はコロナ禍で大きな影響を受けているが、今のタイミングを逆にチャンスと捉えている。それで、海外展開の加速を可能とする会社を探していた」

  ―――ほかにも候補の会社があった?
 「いくつかの会社を検討した。しかし、当社とは価値観や戦略が合致しなかった。そのような中でカイアニからアプローチがあり、 (カイアニ共同創業者の)カール・テイラー氏と(カイアニCEOだった)ケイティ・ホルト・ラーセン氏と話し合う機会を得た。 そこで、テイラー氏の想いやカイアニという会社の基盤に触れ、好ましく受け止めた。買収後、テイラー氏は当社のボードメンバーに加わっている」

 

22年売上は2億ドル

―――買収の決め手は。
 「まず、製品のクオリティの厳格さ。また、当社の市場は米国とカナダ、メキシコに限られていたが、カイアニはすでに50カ国以上に進出していた。 買収せずとも海外展開は可能だろうが、その場合、50カ国の進出には8年以上かかる。そのため、当社の2倍の事業規模をもつカイアニの買収を決めた」

  ―――買収額は。
 「契約の関係上、開示できない。一つ言えるのは、当社がカイアニに提示した額は、カイアニが他社から示された額と比べて、 一番大きかったわけではないということ。カイアニの創業者が、当社の価値観がもっとも噛み合うと考えたからこそ合意に至った」

  ―――現在のグループとしての売上高は。

(続きは2023年3月23日号参照)