「雨漏りする」とウソ、屋根修理訪販を処分

2年前に国センが ADRで公表、関係会社の注意喚起も

 「雨漏りする」など虚偽の説明で屋根修理を契約させていたなどとして、関東経済産業局と埼玉県は1月26日、「リオテック」(以下リ社、川崎市多摩区) に対して特定商取引法違反(不実告知、威迫困惑、書面不備)で同時処分を行った。処分内容はいずれも、訪問販売事業に対する12カ月の業務停止命令と指示。 代表取締役の「森川高旨」と統括本部長だった「藤井湧己」の2人には禁止命令を出した。 同様のトラブルが確認されている関係会社1社についても消費者庁が消費者安全法で注意喚起した。
 リ社は17年4月の設立。20年4月以降、関東を中心に計204件の相談が寄せられ、うち埼玉県の65件が最も多かった。関東局によれば、 埼玉県から同時処分に向けた連携の申し出があったという。他は群馬県が51件、東京都が22件、千葉県が22件など。相談者の平均年齢は68歳だった。 関東局によれば、施工は外部の事業者に任せていた。
 また、リ社は21年12月、国民生活センターのADR(裁判外紛争処理手続)に正当な理由なく応じなかったとして社名を公表されていた。


(続きは2023年2月2日号参照)