第73回ダイレクトセリング実施企業売上高ランキング
前期比0.2%減の1兆3483億円に マイナス幅縮小も予断許さず
リアル施策再開で〝脱コロナ〟へ道筋
回答企業を販売形態別(グラフ1参照)にみると、訪販が66社、MLMが51社となった。この2分野で回答企業の92.2%を占めた。 売上ベースでは、訪販が6858億1500万円、MLMが5949億9100万円。小売・卸ベースともに上位の企業ついては表1および2に掲載。 小売ベース11位~62位、卸ベース11位~63位については2面に表を掲載している。前期売上で増収率が高かった企業についても、 上位10社について2面でまとめている。小売・卸ベースの上位企業20社では、20社中10社が増収を達成した。
訪販系企業では、ポーラは、直近の2022年12月期第3四半期では、ポーラブランド売上が前年同期比10.7%減の694億5600万円、 営業利益が同22.4%減。主力の委託販売チャネルにおいては新規・既存ともに顧客数の回復がみられるほか、 オンライン経由の新規顧客獲得数は堅調な伸びを示している。店舗でSNSによる情報発信を積極的に行った結果、 フォロワー数は90万人規模で新規獲得に寄与しているという。既存顧客向けには来店促進の提案を強化した結果、エステ売上が復調した。 販売チャネルをみると、委託販売チャネルのショップ数は2942店舗で、前年同期比285店舗減少。 特に、ポーラザビューティー(PB)は548店舗で同40店舗と、一時は600店舗台をキープしていたが、コロナ禍の中で減少が続く。 また、同チャネルにおける購入単価は同17.0%増と回復したが、顧客数は同20.0%減と後退。
(続きは2023年1月5日号参照)