海外MLM短信 21年の韓国「後援訪販」

総売上5年連続減、3兆ウォン切る

傘下急増のRIMAN社トップ

 韓国FTC(公正取引委員会)が11月25日までにまとめた「後援訪問販売」事業者の2021年の合計売上高は前年比1.5%減の2兆9938億ウォン (約2881億円)で5年連続の減少となり、3兆ウォンを切った。過去4年は17年が6.0%減、18年が0.2%減、19年が2.5%減、 20年が4.7%減。FTCが13年に調査開始後、市場規模は拡大していたが、16年(3兆3417億ウォン)をピークに縮小が続く。
 後援訪問販売は、自身の販売実績と直接紹介した販売員の販売実績が報酬支払い対象となる、訪販と多段階販売(MLM、連鎖販売取引)の中間的形態。 21年の多段階販売市場規模は前年比4.0%増の約5兆1831億ウォン(約4988億円)。
 調査対象事業者数は5472社で、前年より2342社増加(主宰企業の代理店等を含む)。急増についてFTCは、RIMANKOREA(18年設立) 傘下の事業者数が前年より2391社増えたことをあげている。同社は20年の調査でも1379社増加させていた。他社は減少させ、 アモーレパシフィックが37社減、MAIMが12社減だった。

    (続きは2022年12月8日号参照)