ナリス化粧品 最高級スキンケアブランドを全面刷新

創業90周年に新「セルグレース」誕生

コンセプトは「相反するものの融合」

 今年で創業90周年を迎えた老舗化粧品企業であるナリス化粧品(本社・大阪市福島区、村岡弘義社長)は、セルフエステサロン「デ・アイム」や、 クイックメニューを中心に提供する「ビューティサロン」など、独自のビジネスモデルによって現代の消費者ニーズに合わせた販売チャネルを構築してきた。 コロナ禍の中では、ITを活用した販売員支援や情報発信などを展開し、急速な社会環境の変化にも対応している。 同時に、独自成分や技術の開発も積極的に行っており、1月21日には、最高級スキンケアブランド「セルグレース」 を全面的にリニューアルする運びとなった。10年ぶりの大幅刷新であり、さまざまな独自成分・技術を導入しているのがポイントだ。
▲水をイメージしたデザイン
   相反する目的を叶える
「セルグレース デュプレ クリーム」

研究開発に約8年の歳月

  ナリス化粧品の最高級スキンケアブランド「セルグレース」は、1985年に研究が始まった。 それまでは、現在の基幹スキンケアブランド「マジェスタ」が最高級の位置づけであったが、「マジェスタ」を超えるスキンケアブランドとして、 「セルグレース」は10年の開発期間を経て1995年にデビューを果たした。その後、1999年、2002年、2006年、 2012年にリニューアルを実施し、その度に最新の研究開発技術を導入して進化を続けてきた。今回発売する「セルグレース」は6代目となるが、 8年の研究開発期間を費やして、「相反するものの融合」を実現して新たなスキンケア体験を提供する。11月2日には、東京都内で新製品発表会を開催し、 新しくなった「セルグレース」を披露するとともに、その特徴を紹介した。既に、販売員向けの販促施策も始まっている。
 ラインナップは、@Wクレンジング クリーム(150グラム・税込7150円)、AWクレンジング フォーム(100グラム・同9350円)、 Bコンク(180ミリリットル・同1万5400円)、Cローション(180ミリリットル・同1万5400円)、 Dミルク(80ミリリットル・同1万7600円)、Eデュプレ クリーム(クリームT・28グラム、クリームU・14グラム、 同3万3000円)││の6品。 6代目の「セルグレース」は、青みの入った黒色「ウォータリーブラック」が基調カラーで、 デザインコンセプトには「水」を採用した。開発テーマである「相反するものの融合」を、水の美しく不規則な造形と、 ウォータリーブラックの色彩で表現しており、一見そっけなさそうでありながら、手にとった時にすっとなじむデザイン≠ニなっている。全品に、 4つのオリジナル植物成分を配合しているが、新しく配合したのは、和歌山県新宮市産の天台烏龍(テンダイウヤク) の葉から開発したテンダイウヤク葉エキスと、三重県熊野市の新種の柑橘である完熟の新姫(ニイヒメ)の果皮から開発した新姫エキス/シトルス (タチバナ/レチクラタ)果皮エキス。国産の植物の未知なる力を発見し、化粧品に配合できる成分として開発に成功するまでに約7年を費やしたという。 従来から「セルグレース」に配合しているシマホオズキ果実エキスや、パウダルコ樹皮エキス/タベブイアインペチギノザ樹皮エキスに加えることで、 さらなる力を発揮することが期待できる。

混ぜすぎない≠Qつのクリーム


 さまざまな技術や成分が盛り込まれた新「セレグレース」だが、最も特徴的なのは、2つに分かれたクリームとして完成した「デュプレ クリーム」だ。

(続きは2022年11月24日号参照)