DS化粧品「シワ対応」化粧品開発が加速
ニューノーマル社会で需要増独自成分での差別化進む
コロナ禍の中、ニューノーマルに対応した社会環境が整備され、それに合わせて人々の価値観も大きく変化してきた。 現在、新規感染者の重症化率の低下やワクチン接種の進展などを背景に、屋外では原則的に「マスクは不要」とされているが、 未だに多くの人がマスクを着用して外出している。冬には第8波の到来が懸念されており、「脱マスク」が本格化するにはまだ先のことになりそうだ。 マスク着用が前提の社会において、化粧品市場でも多様な変化がみられた。特に需要が増えた。 中でも、視線が集中しやすい目元をケアするスキンケアアイテムや、 マスク映え≠キるメークアイテムの人気は、コロナ禍前にも増して高まっており、各社が注力している。
「シワ改善」に続く新たなアプローチ
▲「プロテイン美容」で
シワケアを提案する(ポーラ)
ポーラは来年1月1日、「リンクルショット」ブランドから、プロテインを配合した美容液「リンクルショット ジオ セラム プロティアン」
(40グラム・税込1万1000円)を発売する。「リンクルショット」といえば、2017年1月に発売された「リンクルショット メディカルセラム」が、
初のシワ改善美容液として大ヒットアイテムとなって、シワケアブーム≠ノ拍車をかけたブランドとして知られている。
「リンクルショット ジオ セラム プロティアン」は、肌におけるタンパク質の量を示す「肌のプロテイン密度」に着目し、
「プロテイン・ダイナミズム理論」を採用した美容液で、「メディカルセラム」とはまた異なるアプローチで、シワケアを訴求しているのが特徴だ。シワケアを提案する(ポーラ)
同社は、美容のために運動をして体をメンテナンスするように、肌においてもプロテインを作り、守る習慣が大切であると考え、 新しい習慣として「プロテイン美容」を提唱。プロテイン密度の低いスカスカの状態では、表情圧がかかった際、 少ないタンパク質で受け止めなければならず負荷がかかるため、炎症が生じやすく、シワができやすいという。一方、プロテイン密度が高い状態では、 多くのタンパク質で受け止められるので、負荷がかかりにくく、炎症が生じにくく、シワができにくいほか、 真皮のプロテイン密度が高いほど肌の弾力性が高まり、表情圧をはねのける力が期待できるという。同商品では、 プロテインを含むオリジナル複合保湿成分「Sプロテインリキッド」を配合。また、肌の表情圧に着目した業界初の処方として、 「モーションフィットベール」を採用。伸び縮みする性質のベールが表情の動きにフィットして、 反発力によって表情圧を軽減して肌を元の形に引き戻すという。
美白やエイジングケアは人気のスキンケアカテゴリーだが、近年はそれらを1品でトータルケアする多機能アイテムの需要も底堅い。 ノエビアが11月5日に発売する日中用エイジングケア美容液「ノエビア 薬用ブランプロテクター W」(40グラム・税込1万3200円)は、 1本で美白、シワ改善、UVカットができる多機能美容液。美白・シワ改善有効成分として、ナイアシンアミドを新たに配合した。 同成分がメラニンの生成を抑え、シミ・ソバカスを防いでシワを改善する。UVカット性能はSPF50+・PA++++)。
独自成分の開発製品化に応用
(続きは2022年11月10日号参照)