三基商事 日本人の慢性便秘を改善

=プルーンエキスに関する共同研究=米医学雑誌に論文掲載


 ミキプルーンを主力商品とする三基商事(東京本部・東京都渋谷区、門田淳社長)はこのほど、東京医科大学消化器内視鏡学・ 永田尚義准教授との共同研究において、世界で初めて日本人を対象にプルーンエキスが慢性便秘を改善することを実証した。研究成果は、 米国消化器病学会が出版する医学雑誌「American Journal of Gastroenterology (impact factor 12.0)」に掲載された(公開日・2022年8月12日)。
 便秘症状が長期間続くことで日常生活に支障が出る状態は、慢性便秘症と呼ばれる消化器系疾患で、世界人口の約11%が罹患しているという。 日本人を対象とした調査では、約51.5%の人が「自分は便秘だと思う」と回答しているという報告がある。一方で、 便秘薬の多くは刺激性下剤であり、速効性が高い反面、下痢などの副作用が生じやすいことが問題視されている。プルーンは、 便通の改善にも良いと世界中で食べられてきた果物だが、これまで日本人に対する効果は明らかになっていなかった。共同研究では、 プルーンを食べやすく加工したプルーンエキスを使って効果を検証した。
 慢性便秘症状に悩んでいる日本人成人男女84人(プルーンエキス群42人、プラセボ群42人)を対象に、 プルーンエキスを8週間摂取してもらったところ、プルーンエキスを摂取したグループは、プルーンエキスを摂取しなかったグループと比べて、 慢性便秘症状に特徴的な硬い便形状が顕著に改善し、正常な便形状の割合が増えることを発見した。

(続きは2022年10月6日号参照)