ナチュラリープラス 田嶋隆志社長に聞く「方針と戦略」㊤

沖縄〝ブートキャンプ〟に900人「手応え感じた」


▲ナチュラリープラス 田嶋 隆志 社長
 前号(9月16日号1面、記事末尾に補足)に続き、ナチュラリープラスの田嶋隆志社長に、21年8月期の取り組みのポイントや今後の見通しを聞いた。
(インタビューはZOOMで8月31日実施)


オートシップが3%のマイナス


  ―――今期(22年8月期)の見通しを伺いたい。  「日本国内の売上は前年対比で3%~4%ほど減る見通し。過去2年(20年8月期~21年8月期)は、連続して3%ずつくらい上げてきた。 今期もキャンペーン等のセールスは好調と言ってよかった。一方で、既存のお客様のオートシップ(定期購入) の注文件数が前期に対して約3%のマイナスとなった」

  ―――要因は。
 「オートシップを止めたお客様には、理由を教えていただける限りお聞きしている。その中身を見ると、ほとんどが金銭的な理由。背景には、 コロナ禍や心理的な要因を推測できるだろうが、その方たちが財布の紐を締め直された影響を受けたと思う。
 当社は愛用者に支えられている会社。来年には?期目を迎える中で、長く愛用を続けていただいている方とどう向き合っていくかは、 重要な課題の一つとして今期も取り組んできた」

  ―――休眠ユーザーのフォロー策は。
 「前期に登録された方を対象に、4カ月連続で1万PV以上の製品を購入いただくと、『(主力健康食品の)スーパールテイン』のパウチタイプ (3750円相当)をプレゼントするキャンペーンを行ったりした。ある程度の成果はあったと分析している。ただ、 お客様の顔がもっと見えているほうがより効果があったのではないかと思う」

 

月新規2.5万コスト減で増益


―――今期の新規登録の状況は。
 「月平均で2万4000~2万5000くらい。前期より登録は増えている。また、 その方たちがリピートを続けてくれる維持率も前期より良かった。3年前に始めた『IBO』の仕組みや、私がトレーナーを務める 『フェロートレーニング』などを通じて若い世代も順調に育ってきている。だから、ビジネスはうまく運んだ年だったと捉えている」

  ―――利益面はどうだったか。


(続きは2022年10月6日号参照)