MLM最前線・ナチュラリープラス ビジネス活動 公式アプリで〝ワンストップ化〟

1万人がDL、SNSシェア機能は2千人が 利用

シェア機能などの報酬は「ウォレット」に

双方のメリットを活用

  MLMビジネスのワンストップ化を目的に、リクルート活動に必要な各種ツール、 データレポート機能などを公式アプリに集約する動きが業界で広まっている。ナチュラリープラス(東京都港区)も昨年11月、 「CONPUS(コンパス)」と呼ぶアプリをリリース。ビジネス層を中心に急速に利用が進んでいる。背景には、 コンテンツの充実や独自のサービスと連動させた機能に加え、フィールド連携強化のため3年前に発足させた〝会議体〟 を通じて組織の若返りが図られていることなどがある。  (別掲のインタビューは8月26日実施)
▲ビジネス活動に必要な機能を集約した
   公式アプリ「CONPUS」は、
   オリジナル商品やグループ事業のシェア機能や、
   その報酬をキャッシュバックする
   ウォレット機能(写真左)などを搭載

配信プラットフォームと連携

  「スマートフォン一つでビジネスを完結できる」。公式アプリの「CONPUS」は、昨年10月の大会で田嶋隆志社長からこのように発表され、 同11月16日に正式リリースされた(アンドロイド版とアイフォン・アイパッド版)。
 基本機能として、商品の購入・発注方法の変更、会員情報の確認・更新、セミナー日程等のカレンダー、各種お知らせの通知、 会社とのチャットなどを搭載。ブラウザベースで利用されていたバックオフィス機能「NDS(ナチュラリープラス・データ・ステーション)」や、 ウェビナーなど各種配信を主要コンテンツとするデジタルプラットフォーム「NP FANSTV(以下ファンズTV)」と連携させた。 よく利用する機能をトップ画面に配置するといったカスタマイズにも対応する。
 「ファンズTV」や、これと両輪をなすトレーニングプログラム「NP FANCLUB(以下ファンクラブ)」を始めた3年前にも、 これら有料プログラムの加入者向けアプリを用意していた。一方、基本性能から大幅に拡充された「CONPUS」は、 全ての会員が無料で利用が可能。今年8月末までの約9カ月間でダウンロード件数は「約1万500人」(同社)に達する。

「IBO」開始後「40代が中心に」

 アプリの利用が進む背景にはビジネス層の若返りもある。
 きっかけは3年前に着手した「IBO(インディペンデント・ビジネス・オーナーズ)」と呼ぶ制度。一定の組織ボリュームをクリアした会員を 「IBO」として選抜し、会社との意見交換や政策調整の場となる会議体「COUNCIL(カウンシル)」への参加権を与えた。 新規リクルート数などの具体的な評価基準に基づくビジネス支援も行われ、8月末時点で693人が「IBO」の資格をもつ。
 「IBO」を始めた時点で、会員全体の年齢層は60代を中心とする中高年が多くを占めていたところ、 ビジネスに意欲をもつ新しいリーダー志望者が「I BO」として参入。現在、 ビジネスに活発に取り組む層は「40代が中心になってきている」(田嶋社長)という。

(続きは2022年10月6日号参照)