「松葉」を社名公表、大阪市が条例で

着物の次々販売、3度の勧告に従わず

 高齢者を展示会に誘い、高額な着物や宝石、健康器具等を次々と販売しているとして、大阪市は9月1日、 市の消費者保護条例に基づき「松葉」(所在地・大阪市西区、松葉将登代表)を社名公表した。 市は昨年12月にも条例に基づく情報提供の形で同社を公表していた。同社をめぐっては昨年11月、 商品代を分割・前払いさせる割賦販売取引を無許可で行ったとする割賦販売法違反容疑で、 奈良県警が代表と部長を逮捕している(逮捕後に略式起訴)。
 一連の行為が条例の不当取引行為に該当すると判断した。市は昨年6月と9月、今年5月の計3度、 条例に基づき是正措置を取るように同社側へ勧告していたが、従わなかったとしている。 なお、昨年6月と9月の勧告の対象だった奈良松葉(奈良県橿原市、松葉将登代表)は、今年2月に同社と合併し、 権利義務全部を同社に承継して解散しているという。

(続きは2022年9月8日号参照)