フランスベッド販売の前期と今期 

WEB通販「第2の柱」に、利益貢献も

催事誘客 PPC広告は内製化さらに推進

 催事販売の売り場と なるショールームの増 店や客単価の向上など を背 景に、コロナ禍と 重なった21年3月期〜 22年3月期に2期連続 の二ケタ増収を果たし たフランスベッド販売 (本社・東京都調布市、 木谷一彦社長)。が、 経常利益ベースの損益 面は明暗が分かれ、巣 ごもり需要や特別定額 給付金も追い風に36. 3%増と高めた21年3 月期に対して、22年3 月期は4.2%の減益 に。売上の3分の2を 占め、催事を主力とす る「インテリア事業」 の減益が響いた。
 22年3月期の「イン テリア事業」は、売上 自体は前期比で18.6 %増と好調。しかし、 高齢者を中心とした集 客面へのコロナ禍の影 響や、競合激化にとも なう広告費の費用対効 果の低下などを背景に 損益面で苦戦したとす る。
 コロナ禍 にともなう 営業活動自 粛の影響が 大きかった 「卸・その 他事業」 「訪販事業」の2事業 は減収減益。委託販売 員の減少が続く「訪販 事業」の売上構成比は 約5%と小さいもの の、同期に不採算拠点 の閉鎖を進めたことで 「若干の赤字」(同社)を計上した。損失幅は前期より「縮小」(同)させたという。
 一方、同期の減益は、 「先行投資として行っ た」(同)という人員 の増強と、これにとも なう人件費の増加も大 きかった。
 人員の増強は、ショ ールーム数を増やした 「インテリア事業」や 全国10カ所の支店など を対象に実施。支店に おける増員は、訪販関 係の業務に携わってき たスタッフが定年等に よる退職を控えるのに 合わせて、引き継ぎ等 を目的に親会社OBの 再雇用などを進めたと いう。
 さらに増員は、売上 構成比で約11%を占 め、 「インテリア事業」 に次ぐ第2の柱≠ノ 成長しつつあるWEB 通販の「EC事業」で も実施。1名を増やし、 ?人規模の部署とし た。

(続きは2022年9月1日号参照)