海外MLM短信 21年の韓国MLM市場
韓国FTCが7月21日までにまとめた2021年の韓国の多段階販売(MLM、連鎖販売取引)市場は、総売上を前年比4.0%増の約5兆1831億491万ウォン (付加価値税含む、約4988億円)と2年ぶりに増やし、前年に割り込んでいた5兆ウォン台へ回復させた。過去10年では、19年(約5兆2284億ウォン)と18年 (約5兆2208億ウォン)に次ぐ規模。上位20社(表参照)の総売上に占める構成比は87.4%で、前年より2.0ポイント拡大。 20社の合計売上の前年比は6.4%増で、背景には大手の堅調や新興の急伸長がある。
調査対象企業数は今年4月時点で営業実態のあった120社で、前年に比べて2社減。過去10年は18〜19年の各130社をピークに減少が続く。 21年の新規登録は11社。
登録販売員の総数は730万3322人で、11.7%減。総数についてFTCは、複数の会社に重複登録するケースを踏まえ「実際の人数はこれより少ない」としている。
ビジネス会員にあたる、後援手当(ボーナスやコミッション)を受け取った販売員の総数は139万9239人で、3.2%減。減少は5年連続で、 約164万人だった16年に対して約24.1万人の減少。
(続きは2022年8月18日号参照)