ポーラ・オルビスHD 1Q

連結営利が45%減に

ポーラブランド回復遅れ

  ポーラ・オルビスホールディングス(本社・東京都中央区、鈴木郷史社長)の2022年12月期第2四半期の連結ベース売上高は、 前年同期比11.6%減の787億4800万円となった。
 損益面は、売上原価率が同3.0ポイント上昇の18.1%、販管費率が1.0ポイント上昇の75.6%となった結果、 営業利益は同45.9%減の49億1700万円、経常利益は同15.3%減の88億7600万円、当期利益は同53.9%増の109億400万円と減収減益となった。
 事業別の実績(2022年12月期と同基準で算出)は、主力のビューティケア事業の売上高が同9.4%減の764億2000万円、 営業利益が同37.8%減の52億4600万円となった。不動産事業は売上高が同1.3%減の10億3900万円、営業利益が同69.4%増の3億1600万円、 その他事業の売上高が同9.7%増の12億8700万円、営業利益が同160.7%増の7100万円となった。
 ビューティケア事業のブランド別では、ポーラブランドは売上高が同15.1%減の450億5600万円、営業利益が同49.1%減の48億9700万円となった。 ポーラブランドでは、主力の委託販売チャネルにおいて減収となった一方で、最高峰ブランド「B.A」は伸長した。新規顧客向けには、新商品をフ ックとした接点創出を進めているが、新規獲得数が前年を下回る状況が続く。既存顧客では、購入回数が多い顧客数は前年を上回ったが、 購入歴が浅い顧客数が減少した。
 販売チャネルでは、主要チャネルとなる「委託販売チャネル」のショップ数は3022店舗で、前年同期比205店舗と減少した。ポーラザビューテ ィー(PB)は563店舗で同25店舗の減少となった。化粧品売上構成比は、委託販売チャネルが67.6%、海外が25.0%、国内E Cが5.9%、百貨店・B to Bが11.5%となった。委託販売チャネルにおける購入単価は同16.2%増と大幅に回復したが、顧客数は同15.1%減と大き く後退した。海外店舗数は同8店舗増の140店舗となった。海外では、中国大陸におけるロックダウンの影響から店舗の営業が制限された。


(続きは2022年8月11日号参照)